令和元年度 公害防止管理者 ダイオキシン類特論 問10を解説|製鋼用電気炉の排ガス
令和元年度 ダイオキシン類特論 問10は、製鋼用電気炉の排ガスに含まれるダイオキシン類の特徴に関する穴埋め問題です。ア~エに入る語句・数値の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
製鋼用電気炉の排ガスに含まれるダイオキシン類は、PCDDs(ジオキシン類)とPCDFs(フラン類)のうち、PCDFsのほうが多く存在するのが特徴です。また、塩素数の少ない同族体が多く、コプラナーPCBの毒性等量(TEQ)は両者の合計に対して比較的小さい割合を占めます。分かれ目は、アとイのどちらにPCDFsを入れるか(PCDFsが多い側)、塩素数が「5,6」か「7,8」か、コプラナーPCBの割合が何%かの3点です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)
各選択肢の正誤
| 空欄 | 入る語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | PCDFs | 電気炉排ガスでは、フラン類(PCDFs)のほうが多く存在します。 |
| イ | PCDDs | ジオキシン類(PCDDs)はPCDFsより少ない側です。 |
| ウ | 5,6 | 塩素数が5,6の同族体が多いという特徴です。 |
| エ | 15 | コプラナーPCBのTEQ濃度は(PCDFs+PCDDs)の15 %程度です。 |
ア=PCDFs、イ=PCDDs、ウ=5,6、エ=15 となる組合せは選択肢(2)です。
ここが分かれ目
まずアとイの順番で、電気炉排ガスではPCDFs(フラン類)がPCDDs(ジオキシン類)より多い点を押さえます。ここを逆にすると誤りの選択肢に引き込まれます。次に塩素数で、多いのは「5,6」の同族体で、「7,8」ではありません。最後にコプラナーPCBのTEQ濃度は(PCDFs+PCDDs)の15 %程度で、「30 %」ではありません。3つの分岐(PCDFsが多い/塩素数5,6/15 %)をそろえて満たすのは選択肢(2)だけです。
覚え方
- 製鋼用電気炉の排ガスはPCDFs>PCDDs。
- 塩素数は5,6の同族体が多い。
- コプラナーPCBのTEQは(PCDFs+PCDDs)の15 %程度。
理解度チェック
Q.
製鋼用電気炉の排ガスでは、PCDFsとPCDDsのどちらが多い?
PCDFs(フラン類)のほうが多く存在します。
Q.
コプラナーPCBのTEQ濃度は、(PCDFs+PCDDs)の何%程度?
およそ15 %程度です。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 ダイオキシン類特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月