公害防止管理者 独学ノート

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令和7年度 公害防止管理者 大規模大気特論 問6を解説|長期平均濃度の予測

令和7年度 大規模大気特論 問6は、正規形プルームモデルによる平坦地域の長期平均濃度の予測手法に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。

この問題のポイント

長期平均濃度を予測するには、観測された風向データ(ふつう16方位)をどう扱うかが鍵になります。代表値の方向に濃度が集中して不自然にならないよう、32方位に補間したり、風向に乱数の幅を与えて出現確率をならしたり、角度幅で均一化する「横風方向一様分布式」を使ったりと、さまざまな平準化の工夫があります。引っかけの核心は、中立時に煙が発生源から見てどのくらいの角度に広がるかです。中立では煙の広がりは狭く、30°もの開きにはなりません。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(1)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)×(誤り)中立時の拡散幅から得られる煙の幅を発生源から見て30°程度とする点が誤りです。中立では広がりは狭く、これより小さい角度です。
(2)○(正しい)風向データは一般に16方位で与えられ、各代表値の方向で濃度計算値が高くなります。データの粒度に由来する正しい記述です。
(3)○(正しい)出現確率分布を32方位などに補間・分散させると、より現実に近い長期平均濃度分布が得られます。平準化の工夫として正しい記述です。
(4)○(正しい)16方位の風向に対し±11.25°の範囲で乱数を与え、出現確率を平準化するモデルもあります。正しい記述です。
(5)○(正しい)プルームモデルを変換し、16方位の角度幅で均一化した「横風方向一様分布式」が採用されることがあります。正しい記述です。

選択肢(1)のポイント(ここが誤り)

大気安定度が中立の状態では、煙はあまり横に広がらず、発生源から見た開きは狭くなります。選択肢(1)はこれを「30°程度」と広く見積もっている点が誤りです。実際の中立時の広がりはこれよりかなり小さく、16方位(1方位あたり22.5°)の風向幅を平準化する選択肢(4)の±11.25°という値感とも整合します。安定度が悪い(不安定な)ほど広がりは大きくなるという方向は正しいので、混同しないようにします。

覚え方

  • 中立時の煙の広がりは狭い。発生源から30°もの開きにはならない。
  • 風向は一般に16方位=1方位22.5°。代表値方向に濃度が集中しがち。
  • 平準化の工夫=32方位補間/±11.25°の乱数/横風方向一様分布式。

理解度チェック

Q.

大気安定度が中立のとき、煙の横方向の広がりは大きい?小さい?

小さい(狭い)です。発生源から見た角度も狭く、30°もの大きな開きにはなりません。不安定なほど広がりは大きくなります。

Q.

16方位の風向データを長期平均濃度の予測で平準化する工夫を一つ挙げると?

32方位への補間・分散、各風向に±11.25°の乱数を与える、角度幅で均一化する横風方向一様分布式を使う、などがあります。代表値方向への集中をならすためです。

この問題に関連する用語解説

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 大規模大気特論 問題・正解」(公式PDF

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