令和4年度 公害防止管理者 大規模大気特論 問3を解説|水平方向の煙の拡散幅
令和4年度 大規模大気特論 問3は、水平方向の煙の拡散幅に関する穴埋め組合せ問題です。空欄ア〜ウに入る語句の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
まっすぐ流れているように見える風も、風向が時間とともにゆらぎ、気流がゆるやかに左右へ振れます。この時間スケールの大きなゆらぎ(気流の蛇行)が、煙を水平方向に広げます。しかも観測する時間を長くとるほど、より多くのゆらぎを含むので、見かけの拡散幅は大きくなります。分かれ目は、アに入る現象を「気流の蛇行」と読めるか、イに入る要因を「平均化時間」と読めるか、そしてウの原因を「風上の地形」と読めるか、の3点です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)
空欄に入る正しい語句
| 空欄 | 入る語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | 気流の蛇行 | 風向の時間変化とならんで水平の拡散幅を増やす、時間スケールの大きな乱れ。「風速の乱れ」や「気流の波動」ではありません。 |
| イ | 平均化時間 | 観測(平均化)する時間が長いほど蛇行を多く含むので拡散幅は大きくなる。「変動周期」や「気温の低下」ではありません。 |
| ウ | 山岳などの地形 | 総観的な気圧配置とならぶ蛇行の原因。風上の地形が気流を乱します。「海面や湖面の存在」ではありません。 |
ここが分かれ目
アは、水平方向に煙を広げる時間スケールの大きな乱れ、すなわち気流の蛇行です。「風速の乱れ」や「気流の波動」ではありません。イは、拡散幅が何とともに大きくなるかで、答は平均化時間です。長く平均するほど蛇行を多く取り込むためで、「変動周期」や「気温の低下」ではありません。ウは蛇行の起因で、総観的な気圧配置と並ぶのは風上の山岳などの地形です。この組合せは ア=気流の蛇行/イ=平均化時間/ウ=山岳などの地形 となり、正解は選択肢(4)です。
覚え方
- 水平の拡散幅を広げる大きな乱れ=気流の蛇行。
- 拡散幅は平均化時間とともに大きくなる(長く測るほど広く見える)。
- 蛇行の起因=総観的な気圧配置と風上の地形(山岳など)。
理解度チェック
Q.
水平方向の煙の拡散幅を大きくする、時間スケールの大きな乱れは?
気流の蛇行です。風向の時間変化とあわせて水平の広がりを増やします。
Q.
水平の拡散幅は何とともに大きくなる?
平均化時間です。観測する時間を長くとるほど蛇行を多く含み、見かけの拡散幅が大きくなります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 大規模大気特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月