令和2年度 公害防止管理者 大規模大気特論 問7を解説|ガソリンの強制規格
令和2年度 大規模大気特論 問7は、揮発油等の品質の確保等に関する法律(品確法)のガソリン強制規格に関する穴埋め組合せ問題です。表の空欄ア・イに入る規格値の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
品確法の強制規格は、大気汚染や排出ガス浄化装置への影響を抑えるため、ガソリン中の有害成分を厳しく制限しています。鉛は排出ガス触媒を劣化させ人体にも有害なため、無鉛化されていて検出されないこととされています。硫黄分は触媒の被毒や硫黄酸化物の原因になるため、いわゆるサルファーフリーの水準として0.001 質量%以下(=10 質量ppm以下)に定められています。分かれ目は、鉛とベンゼン・メタノールとの取り違え、そして硫黄分の桁(0.001か1か)です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)
空欄に入る正しい規格値
| 空欄 | 規格項目 | 入る規格値 | 読み解き |
|---|---|---|---|
| ア | 鉛 | 検出されないこと | ガソリンは無鉛化されており、鉛は検出されないことが求められます。数値上限ではありません。 |
| イ | 硫黄分 | 0.001 質量%以下 | サルファーフリー水準(=10 質量ppm以下)です。1 質量%では1000倍もゆるく、桁違いです。 |
ここが分かれ目
ア(鉛)は検出されないことです。ガソリンは無鉛化されているため上限値ではなく「検出されないこと」で規定されます。鉛を「0.001 質量%以下」とする選択肢は、硫黄分の規格値と取り違えた引っかけです。イ(硫黄分)は0.001 質量%以下で、これは10 質量ppmに相当するサルファーフリーの水準です。1 質量%以下としてしまうと1000倍もゆるい値になり、桁が大きく違います。なお表のベンゼンは1体積%以下、メタノールは検出されないことが規格ですから、ア=検出されないこと/イ=0.001 質量%以下 の組合せとなり、正解は選択肢(3)です。
覚え方
- ガソリンの鉛=検出されないこと(無鉛化)。メタノールも検出されないこと。
- 硫黄分=0.001 質量%以下(=10 質量ppm、サルファーフリー)。
- ベンゼン=1体積%以下。硫黄分の「1 質量%」と混同しない。
理解度チェック
品確法でガソリン中の鉛はどう規定されているか?
検出されないことと規定されています。鉛は排出ガス触媒を劣化させ人体にも有害なため、ガソリンは無鉛化されており、数値上限ではなく「検出されないこと」で管理されます。
ガソリンの硫黄分の強制規格値はいくらか?
0.001 質量%以下(=10 質量ppm以下)です。いわゆるサルファーフリーの水準で、触媒の被毒や硫黄酸化物の発生を抑えるために厳しく定められています。1 質量%では桁違いにゆるくなります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 大規模大気特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月