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令和元年度 公害防止管理者 大規模大気特論 問3を解説|海陸風と局地現象

令和元年度 大規模大気特論 問3は、海陸風などの局地現象に関する問題です。海風・陸風やヒュミゲーション、ヒートアイランドの記述のうち、誤っているものを選びます。

この問題のポイント

海陸風は、海と陸の温まり方の差からできる局地風です。昼は海から陸へ(海風)、夜は陸から海へ(陸風)と向きが変わり、それぞれ大気汚染の広がり方に影響します。分かれ目は内陸のヒュミゲーションが「いつ」起こるかで、これは朝方に地表から暖まって混合層が発達していく過程で上空の煙が地表へ降ろされる現象です。夕方の混合層が縮んでいく過程と取り違えないようにします。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(3)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)海風時、暖まった陸上に流れ込む海風の上にできる内部境界層が、上空の煙を地表へ降ろすヒュミゲーションの原因になります。
(2)○(正しい)海風は、広域の季節風が弱まる夏季の昼間に、海陸の温度差が効いて出現しやすくなります。
(3)×(誤り)内陸のヒュミゲーションは、朝に地表が暖まって混合層が発達していく過程で起こります。夕方の衰退過程ではありません。
(4)○(正しい)陸風は、放射冷却で陸上の大気成層が安定になる夜間に、陸から海へ向かって出現します。
(5)○(正しい)ヒートアイランドは、放射冷却の効きにくい都市部で、冬季の夜間に周囲との気温差として顕著に現れます。

選択肢(3)のポイント(ここが誤り)

ヒュミゲーション(燻蒸型)は、夜間の安定層の上に溜まっていた煙が、日射で地表から暖められてできる混合層に取り込まれ、まとめて地表へ降ろされて高濃度になる現象です。効くのは朝から昼にかけて混合層が上へ発達していく過程で、地表の風下距離の近い場所で急に濃度が上がります。選択肢(3)はこれを「夕方近くの混合層の衰退過程」としており、時間帯と混合層の動きの向きが逆です。夕方は逆に地表が冷えて安定化し、混合層は縮んでいきます。

覚え方

  • ヒュミゲーション=朝、混合層が発達して上空の煙を地表に降ろす。夕方の衰退ではない。
  • 昼は海→陸の海風、夜は陸→海の陸風。海風は夏の昼、陸風は夜。
  • ヒートアイランドが目立つのは冬季の夜間

理解度チェック

Q.

内陸のヒュミゲーションはいつ起こる?

朝方、日射で地表が暖まって混合層が発達していく過程で起こります。夜間に上空へ溜まっていた煙が、発達する混合層に取り込まれて一気に地表へ降ろされ、高濃度になります。

Q.

陸風はどんなときに出現する?

夜間、放射冷却で陸上の大気成層が安定になったときに、陸から海へ向かって吹きます。逆に昼間は陸が暖まり、海から陸へ向かう海風になります。

この問題に関連する用語解説

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 大規模大気特論 問題・正解」(公式PDF