令和5年度 公害防止管理者 大規模水質特論 問8を解説|製油所プロセス排水の処理フロー
令和5年度 大規模水質特論 問8は、製油所のプロセス排水をどの順序で処理するか、フロー図から最も適切なものを選ぶ問題です。
この問題のポイント
製油所のプロセス排水は油分を多く含むため、処理は油をまず取り除いてから、溶けた有機物を生物処理で分解するという順序が要です。先に油水分離(油分離槽や加圧浮上)で浮いた油を除かないと、後段の活性汚泥に油が流れ込んで処理が乱れます。分かれ目は、油水分離と生物処理の前後の並びと、必要に応じた凝集沈殿などの仕上げの位置です。この標準的な流れに沿ったフローが選択肢(1)で、油分の除去より先に生物処理を置くなど順序が入れ替わったものは適切ではありません。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます(この問題は処理フロー図を選ぶ形式です)。
正解:選択肢(1)
ここが分かれ目
製油所排水の処理で最初に来るのは油分の除去です。原油や油製品に由来する油は水に浮きやすく、油分離槽や加圧浮上で分けられます。油を取り除いてから、溶存性の有機物(BOD・COD成分)を活性汚泥などの生物処理で分解し、さらに残るSSや色を落とすために凝集沈殿などの仕上げを置くのが基本の並びです。誤りの選択肢は、この油水分離と生物処理の順序が入れ替わっていたり、必要な油分除去が抜けていたりする点で適切さを欠きます。フロー図の各段が「油→生物→仕上げ」の順に並んでいるかを追うと、選択肢(1)が最も適切と判断できます。
| 段階 | 目的 |
|---|---|
| 1. 油水分離 | 浮いた油分を先に除き、後段の生物処理を守る。 |
| 2. 生物処理 | 溶けた有機物(BOD・COD成分)を活性汚泥などで分解する。 |
| 3. 仕上げ | 残るSSや色を凝集沈殿などで落として放流基準に合わせる。 |
覚え方
- 製油所排水は油を先に、生物処理を後に。油→生物→仕上げの順。
- 油を先に抜かないと活性汚泥が油負けする=順序が命。
理解度チェック
製油所プロセス排水で、油水分離と生物処理はどちらが先?
油水分離が先です。油を取り除いてから生物処理に送らないと、後段の活性汚泥が油で乱れます。
生物処理の後に置く仕上げ処理の狙いは?
残ったSSや色を凝集沈殿などで落とし、放流基準に合わせることです。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 大規模水質特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月