令和元年度 公害防止管理者 大規模水質特論 問7を解説|安水の処理フロー
令和元年度 大規模水質特論 問7は、コークス炉ガス精製排水(安水)の処理フロー図の空欄A〜Dに入る装置名の組合せを選ぶ問題です。最適なものを選びます。
この問題のポイント
安水はアンモニアやフェノール、油分・タールなどを多く含む排水です。処理は「じゃまになるものを先に抜き、生物で分解し、最後に固形物を沈める」順で組み立てます。まずアンモニアをストリッピングで追い出し(脱安)、次にコークスを詰めたろ過装置で油分・タールを取り、そのうえで生物処理(曝気槽)でフェノールなどを分解し、最後に凝集沈殿で仕上げます。分かれ目は、この脱安 → ろ過 → 生物処理 → 凝集沈殿という前後関係を崩さないことです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
空欄に入る装置
| 空欄 | 装置 | 読み解き |
|---|---|---|
| A | 脱安ストリッパー | 最初にアンモニアを気体として追い出し、後段の負荷を下げます。 |
| B | コークフィルター | コークスを詰めたろ過で油分・タールを取り除きます。 |
| C | 曝気槽 | 生物処理でフェノールなどの有機物を分解します。 |
| D | 凝集沈殿槽 | 最後に薬品で固形物をまとめて沈め、処理水を得ます。 |
ここが分かれ目
選択肢は同じ4つの装置の並べ方を入れ替えたものが並びます。分かれ目は二つです。一つは、アンモニア除去の脱安ストリッパーを最初に置くこと。アンモニアを先に抜かないと後段の生物処理に負担がかかるためです。もう一つは、生物処理の曝気槽より後ろに凝集沈殿槽を置くことです。生物処理で発生した汚泥や残った微細な固形物を、最後の凝集沈殿でまとめて沈めるからです。脱安 → コークフィルター → 曝気槽 → 凝集沈殿槽の順を満たすのは選択肢(1)です。
覚え方
- 安水処理は脱安→ろ過→生物処理→凝集沈殿の順。じゃま物を抜いてから分解、最後に沈める。
- アンモニアは最初に追い出す(後段の生物処理を守る)。凝集沈殿は仕上げで最後尾。
理解度チェック
Q.
安水処理でアンモニア除去(脱安)を最初に置くのはなぜ?
アンモニアを先に抜かないと、後段の生物処理(曝気槽)に負担がかかるためです。だから脱安ストリッパーがフローの先頭にきます。
Q.
凝集沈殿槽はフローのどこに置く?
生物処理(曝気槽)の後ろ、フローの最後です。発生した汚泥や残る固形物をまとめて沈め、処理水を得ます。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 大規模水質特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月