令和5年度 公害防止管理者 大気・水質概論 問10を解説|セレン(克山病)
令和5年度 大気・水質概論 問10は、示された特徴に該当する物質を選ぶ問題です。「必須微量元素で、欠乏すると克山病(Keshan病)を発症し、中毒量と必要量の差が極めて小さい」という記述に当てはまるものを選びます。
この問題のポイント
この問題は、記述にある三つの手がかり(必須微量元素・克山病(心筋障害)・中毒量と必要量が近い)から物質を特定できるかを問うものです。核心は克山病で、これはセレンの欠乏で起こる病気として知られます。ひ素・鉛・六価クロムは毒性が問題になる元素で「必須微量元素」ではないため、克山病というキーワードでセレンに絞り込めます。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(当てはまらない) | ひ素は毒性が問題になる元素で、克山病とは結びつきません。 |
| (2) | ×(当てはまらない) | 亜鉛も必須微量元素ですが、克山病の原因元素ではありません。 |
| (3) | ×(当てはまらない) | 鉛は毒性が問題になる元素で、克山病とは結びつきません。 |
| (4) | ○(当てはまる) | セレンは必須微量元素で、欠乏すると克山病を発症し、必要量と中毒量が近い元素です。これが正解です。 |
| (5) | ×(当てはまらない) | 六価クロムは毒性が問題になる物質で、克山病とは結びつきません。 |
選択肢(4)のポイント(ここが正解)
セレンは、体に一定量が必要な必須微量元素でありながら、多すぎると毒性を示す元素です。欠乏すると克山病(Keshan病:心筋障害の一種)を発症する一方、必要量と中毒量の差が極めて小さいため、不足も過剰も起こりやすいという特徴があります。記述の「克山病」と「必要量と中毒量が近い」という二つの手がかりが、そのままセレンを指しています。他の選択肢(ひ素・鉛・六価クロム)は毒性側で問われる物質で、必須微量元素ではありません。
覚え方
- 克山病(Keshan病)=セレン欠乏による心筋障害。
- セレンは必須微量元素だが必要量と中毒量が近い(不足も過剰も起きやすい)。
- ひ素・鉛・六価クロムは毒性側の物質(必須微量元素ではない)。
理解度チェック
Q.
克山病(Keshan病)の原因となる元素の欠乏は?
セレンの欠乏です。克山病は心筋障害の一種として知られます。
Q.
セレンの特徴を一言で言うと?
必須微量元素だが、必要量と中毒量の差が極めて小さい元素です。不足でも過剰でも健康影響が出ます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 大気・水質概論 問題」(公式PDF)
- セレン(必須微量元素・克山病)
※ この記事の確認日:2026年7月