1. HOME
  2. 過去問解説
  3. ばいじん・一般粉じん特論
  4. 令和元年
  5. > 問7 コンベヤーの粉じん対策

令和元年度 公害防止管理者 ばいじん・一般粉じん特論 問7を解説|コンベヤーの粉じん対策

令和元年度 ばいじん・一般粉じん特論 問7は、ベルトコンベヤー・バケットコンベヤーの粉じん対策に関する問題です。発じんを抑える工夫の記述のうち、誤っているものを選びます。

この問題のポイント

コンベヤーの粉じん対策は、「発じん源を囲って吸う」「粉じんを湿らせて舞い上がらせない」という2つの発想でできています。フードとの間隔を狭める、散水で粒子を凝集させる、囲い形フードで集じんする、といった記述はどれも正攻法です。分かれ目は散水量の考え方で、湿らせるのは有効でも「多いほど良い」わけではなく、過剰な水はこぼれや堆積を招いて新たな発じん源になる、という限度を押さえているかどうかです。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(5)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)フードとコンベヤーの間隔を小さくすると、粉じんを取り逃がしにくく吸引効率が上がります。正しい対策です。
(2)○(正しい)散水は粒子と液滴を接触させて凝集・粗大化させ、舞い上がりを抑えます。仕組みとして正しい記述です。
(3)○(正しい)水滴径を小さくすると粒子と接触する機会が増え、防じん効果が高まります。正しい記述です。
(4)○(正しい)発じん箇所を囲い形フードで覆い、集じん装置で処理するのは基本的な対策です。正しい記述です。
(5)×(誤り)注水・散水は多いほど良いわけではありません。過剰だとこぼれや堆積が二次発じん源になるため、「多いほうが望ましい」は誤りです。

選択肢(5)のポイント(ここが誤り)

散水で粉じんを湿らせるのは有効ですが、量には適正な範囲があります。水を入れすぎると、こぼれた水と粉じんが混ざって周囲に付着・堆積し、それが乾いてから再び飛散する二次発じん源になります。選択肢(5)は「二次発じん源を作らないように」と言いながら、その手段として注水・散水量は多いほうが望ましいとしており、目的と手段が食い違っています。実際は必要十分な適量にとどめるべきで、「多いほど良い」という向きが誤りです。散水は量ではなく、細かい水滴で満遍なく効かせるのがコツです。

覚え方

  • 散水は適量+細かい水滴が基本。多いほど良いは誤り。
  • 水の入れすぎ=こぼれ・堆積=二次発じん源になる。
  • 基本対策は「囲って吸う(フード+集じん)」+「湿らせて凝集」。

理解度チェック

Q.

コンベヤーへの散水は、多ければ多いほど良い?

いいえ。過剰な水はこぼれや堆積を招き、乾いてから再飛散する二次発じん源になります。適量にとどめます。

Q.

散水の水滴径は大きくと小さく、どちらが防じんに有利?

小さいほうが有利です。水滴が細かいほど粉じんと接触する機会が増え、凝集・粗大化を促せます。

この問題に関連する用語解説

令和元年 ばいじん・一般粉じん特論 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 ばいじん・一般粉じん特論 問題・正解」(公式PDF