令和5年度 ばいじん・粉じん特論 問7は、ろ布の表面加工法とその主な目的を整理した表で、ア~ウに入る加工法の正しい組合せを選びます。コーティング加工・ディッピング加工・膜加工を、目的に合わせて当てはめます。
バグフィルターのろ布は、織った布のままでなく表面加工を施して、捕集性・剥離性(払い落としやすさ)・耐食性・撥水撥油性といった性能を底上げします。表のア~ウは、それぞれどの目的に丸(主な目的)と三角(副次効果)が付くかで区別されます。分かれ目は、表面に薄い膜をつくって目をふさぐ膜加工と、樹脂などをしみ込ませて全体を被覆するディッピング加工、表面に層を被せるコーティング加工の役割の違い。表の○△のパターンと加工法の役割を突き合わせれば、組合せは一つに決まります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)
| 空欄 | 加工法 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | コーティング加工 | 捕集性と剥離性が主目的で、耐食性は副次効果という○○△のパターンに合います。 |
| イ | ディッピング加工 | 剥離性と耐食性が主目的で、捕集性は副次効果という△○○のパターンに合います。 |
| ウ | 膜加工 | 捕集性・剥離性・撥水撥油性をいずれも主目的とする○○○のパターンに合います。 |
この問題でつまずきやすいのは、加工法どうしの役割の重なりです。膜加工は表面に薄い膜をつくって細かい目を整えるため、捕集性・剥離性・撥水撥油性をまとめて狙えるのがウに当たります。コーティング加工は表面に層を被せて捕集性と剥離性を高めるアに、ディッピング加工は樹脂をしみ込ませて全体を被覆し剥離性と耐食性を確保するイに対応します。表の○△の並び(アは○○△、イは△○○、ウは○○○)と加工法の主目的を突き合わせると、(4)のア=コーティング・イ=ディッピング・ウ=膜加工だけが矛盾なく収まります。
捕集性・剥離性・撥水撥油性をまとめて高める表面加工は?
膜加工です。表面に薄い膜をつくって目を整えるため、これら複数の性能を同時に狙えます(表ではウ)。
剥離性とともに耐食性を主目的とする加工法は?
ディッピング加工です。樹脂などをしみ込ませて全体を被覆し、剥離性と耐食性を確保します(表ではイ)。
この問題に関連する用語解説
出典
※ この記事の確認日:2026年6月