令和3年度 公害防止管理者 ばいじん・粉じん特論 問14を解説|ろ過材の特性
令和3年度 ばいじん・粉じん特論 問14は、ダスト捕集器に使うろ過材の特性表で、ア~ウに入るろ過材の組合せを選ぶ問題です。3つの特性の記述から、シリカ繊維ろ紙・ふっ素樹脂ろ紙・メンブレンろ紙・ガラス繊維ろ紙の正しい割り当てを選びます。
この問題のポイント
それぞれのろ過材は、耐熱性・ガス吸着性・ろ過抵抗・孔径のそろい方に得意不得意があります。特性の言葉から材料を逆引きするのがこの問題の解き方で、まず特徴のはっきりしたメンブレンろ紙(孔径が一定で小さく捕集率が高い)を先に確定させると、残りの割り当てが決まりやすくなります。分かれ目は、耐熱性が高いシリカ繊維と、耐熱250℃までで抵抗が大きいふっ素樹脂を混同しないことです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)
空欄に入るろ過材
| 空欄 | 特性 | 入るろ過材と読み解き |
|---|---|---|
| ア | 耐熱性が高く、ガスの吸着性が少ない | シリカ繊維ろ紙。無機質で耐熱性が高く、ガスを吸着しにくいため高温ガス測定に向きます。 |
| イ | ろ過抵抗が大きく、耐熱性が250℃までと低い | ふっ素樹脂ろ紙。緻密でろ過抵抗が大きく、耐熱上限は250℃程度にとどまります。 |
| ウ | 孔径が一定で小さく、捕集率が高い | メンブレンろ紙。均一で小さな孔をもち、微小粒子まで高い捕集率で捕らえます。 |
ア=シリカ繊維ろ紙、イ=ふっ素樹脂ろ紙、ウ=メンブレンろ紙となり、この組合せは選択肢(2)です。
ここが分かれ目
取り違えやすいのはア(シリカ繊維)とイ(ふっ素樹脂)です。どちらも耐熱樹脂・耐熱材のイメージがありますが、決め手は「耐熱性が高い」ならシリカ繊維、「耐熱250℃までと低く抵抗が大きい」ならふっ素樹脂という点です。無機のシリカ繊維は高温に強く、ガス吸着も少ないので高温排ガス向き。ふっ素樹脂は緻密なぶん抵抗が大きく、耐熱上限は控えめです。特徴が最もはっきりしたウ(孔径一定で小さく捕集率が高い=メンブレン)を先に固定してから、残る2つを耐熱性の高低で振り分けると迷いません。
覚え方
- 孔径一定で小さく捕集率高い=メンブレンろ紙。まずここを確定。
- 耐熱性が高くガス吸着少=シリカ繊維ろ紙(無機・高温向き)。
- 抵抗大・耐熱250℃まで=ふっ素樹脂ろ紙。
理解度チェック
「孔径が一定で小さく、捕集率が高い」ろ過材は?
メンブレンろ紙です。均一で小さな孔をもち、微小粒子まで高い捕集率で捕らえます。特徴が最もはっきりしており、先に確定させる手がかりになります。
シリカ繊維ろ紙とふっ素樹脂ろ紙を見分ける決め手は?
耐熱性の高低です。耐熱性が高くガス吸着が少ないのがシリカ繊維、耐熱250℃までと低く抵抗が大きいのがふっ素樹脂です。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 ばいじん・粉じん特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月