令和2年度 公害防止管理者 ばいじん・粉じん特論 問15を解説|ピトー管の動圧
令和2年度 ばいじん・粉じん特論 問15は、ピトー管で測ったガスの動圧を求める計算問題です。ガスの密度・ピトー管係数・測定された流速が与えられ、そのとき得られた動圧(Pa)を計算します。
この問題のポイント
ピトー管で測る流速は、流速 = ピトー管係数 × √(2×動圧÷ガス密度) という式で表されます。求めたいのは動圧なので、この式を動圧について解き直すのが手順です。分かれ目は、ピトー管係数を必ず割り込むことで、これを1として無視すると答えがずれます。式を変形すると 動圧 = (密度÷2) × (流速÷ピトー管係数)² になります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)
計算の手順
- 流速の式:v = C × √(2×Pd÷ρ)。動圧Pdについて解くと Pd = (ρ÷2) × (v÷C)²。
- 値を代入:ρ=1.30 kg/m³、v=12.0 m/s、C=0.95。まず v÷C = 12.0÷0.95 = 12.63。
- (v÷C)² = 12.63² ≒ 159.6。
- Pd = (1.30÷2) × 159.6 = 0.65 × 159.6 ≒ 103.7 Pa。選択肢(3)が正解です。
ほかの選択肢はどこで間違えるか
典型的なつまずきは、ピトー管係数を割り込み忘れることです。係数を1として動圧 = (密度÷2)×流速² を計算すると約93.6 Paとなり、正しい値からずれます。逆に係数の掛け方向を取り違えると、選択肢(4)の207.4 Paのように倍近い値に飛びます。「流速の式を動圧について解く」「係数は流速を割る側に入る」という2点を守れば103.7 Paに落ち着きます。
覚え方
- ピトー管の流速はv=C√(2×動圧÷密度)。動圧は Pd=(ρ/2)(v/C)²。
- ピトー管係数Cは必ず割り込む(1として無視しない)。
- 動圧は密度に比例、流速の2乗に比例。
理解度チェック
Q.
ピトー管の流速の式を、動圧Pdについて解くとどうなる?
Pd=(ρ÷2)×(v÷C)²です。v=C√(2Pd/ρ)を変形したもので、ピトー管係数Cは流速を割る側に入ります。
Q.
密度1.30・流速12.0・係数0.95のときの動圧は?
約103.7 Paです。(1.30÷2)×(12.0÷0.95)²=0.65×159.6≒103.7。係数を割り込むのを忘れないようにします。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 ばいじん・粉じん特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月