令和元年度 公害防止管理者 ばいじん・粉じん特論 問12を解説|石綿濃度の測定
令和元年度 ばいじん・粉じん特論 問12は、告示に基づく石綿濃度の測定に関する計算問題です。顕微鏡で計数した繊維数と、ろ過面積・視野面積・視野数・採気量から、石綿濃度(本/L)を求めます。
この問題のポイント
顕微鏡で実際に数えたのは、ろ過面のうち「視野面積×視野数」というごく一部だけです。そこで、数えた繊維数を有効ろ過面全体へ拡大してから、通した空気の量(採気量)で割ると濃度になります。式にすると、石綿濃度=(計数繊維数×有効ろ過面積)÷(視野面積×視野数×採気量) です。どこを掛けてどこで割るかを取り違えないことが核心です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)(約12.8本/L)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 1.6。計算結果(約12.8)と一致しません。 |
| (2) | ×(誤り) | 5.2。計算結果と一致しません。 |
| (3) | ○(正しい) | 12.8。式に数値を入れた計算結果と一致します。 |
| (4) | ×(誤り) | 254。計算結果と一致しません。 |
| (5) | ×(誤り) | 718。計算結果と一致しません。 |
計算の手順
- 数えた視野の合計面積=視野面積0.001 cm²×視野数60=0.06 cm²。
- 有効ろ過面全体への拡大係数=有効ろ過面積8.0 cm²÷0.06 cm²=約133。
- 全ろ過面の繊維数=計数繊維数230本×133=約3.07×10⁴本。
- 石綿濃度=約3.07×10⁴本÷採気量2400 L=約12.8 本/L。
まとめて計算すると、230×8.0÷(0.001×60×2400)=1840÷144=約12.8 本/Lで、選択肢(3)が正解です。
覚え方
- 石綿濃度=(計数繊維数×有効ろ過面積)÷(視野面積×視野数×採気量)。
- 数えたのは一部の視野だけ→ろ過面全体へ拡大してから採気量で割る。
- 単位は本/L。掛ける面積・割る採気量の位置を間違えない。
理解度チェック
Q.
数えた視野の合計面積はいくつ?
0.06 cm²です。視野面積0.001 cm²×視野数60=0.06 cm² となります。
Q.
濃度を求める最後の割り算で割るのは何?
採気量(L)です。全ろ過面に拡大した繊維数を採気量で割ると本/Lになります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 ばいじん・粉じん特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月