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公害と原因物質の組合せ(四大公害・足尾鉱毒の取り違えに注意)

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「水俣病はメチル水銀、イタイイタイ病はカドミウム…足尾鉱毒は何だっけ?」と、公害と原因物質の組合せがあやふやになりませんか。代表的な公害と原因物質を、取り違えやすい所まで一気に整理します。

この記事の要点

我が国の代表的な公害は、それぞれ主たる原因物質が決まっています。組合せで覚えるのが基本です。

  • 四日市ぜん息=硫黄酸化物(SOx)
  • 水俣病・新潟水俣病(第二水俣病)=メチル水銀
  • イタイイタイ病=カドミウム
  • 足尾鉱毒事件=銅(鉱毒)

特に足尾鉱毒をメチル水銀と取り違えるのが、試験での定番の引っかけです。

公害防止管理者の試験では、「公害(環境問題)と主たる原因物質の組合せ」がそのまま問われます。

名前が有名な四大公害病に加えて、明治期の足尾鉱毒事件まで、原因物質をセットで覚えておくと得点源になります。

まず代表的な組合せを並べてから、間違えやすい所を押さえていきます。

代表的な公害と原因物質の組合せ

我が国で発生した代表的な公害と、その主たる原因物質を表にまとめます。

公害(環境問題) 主たる原因物質 主な被害
四日市ぜん息 硫黄酸化物(SOx) 気管支ぜん息など呼吸器の障害
水俣病 メチル水銀 神経系の障害
新潟水俣病(第二水俣病) メチル水銀 神経系の障害
イタイイタイ病 カドミウム 腎障害・骨の障害
足尾鉱毒事件 銅(鉱毒) 農地・河川の汚染(明治期の鉱山公害)

四日市ぜん息だけが大気の汚染(硫黄酸化物)で、ほかは水や土を通じた金属による被害である、と整理すると区別しやすくなります。

四大公害病と原因物質

四大公害病とは、水俣病・新潟水俣病・イタイイタイ病・四日市ぜん息の4つを指します。

このうち3つが金属やその化合物による被害です。

水俣病と新潟水俣病(第二水俣病)は、どちらもメチル水銀が原因です。神経系に障害が出ます。

イタイイタイ病はカドミウムが原因で、腎臓や骨に障害が出ます。

四日市ぜん息は、ほかの3つと違って大気の汚染が原因です。工場から排出された硫黄酸化物(SOx)により、気管支ぜん息などの呼吸器障害が起きました。

足尾鉱毒事件と原因物質

足尾鉱毒事件の主たる原因物質は、銅(鉱毒)です。

足尾鉱毒事件は、明治期に栃木県の足尾銅山から出た鉱毒が、渡良瀬川流域の農地や河川を汚染した、日本の鉱山公害の代表例です。

四大公害病より古い、明治期の公害である点も特徴です。

原因は銅をはじめとする鉱毒であり、水俣病で有名なメチル水銀とは別物です。ここを取り違えさせるのが、試験での定番の引っかけです。

取り違えやすい組合せ

原因物質が金属つながりで似ているため、組合せを入れ替えた誤りが作りやすくなっています。図で正しい対応を押さえます。

公害 水俣病・新潟水俣病 イタイイタイ病 四日市ぜん息 足尾鉱毒事件 原因物質 メチル水銀 カドミウム 硫黄酸化物 銅(鉱毒)

正しい組合せ。足尾鉱毒は銅で、メチル水銀ではない。水銀とカドミウムは金属つながりで入れ替えの引っかけが作られやすい。

特に狙われるのが、足尾鉱毒事件の原因物質です。

足尾鉱毒を「メチル水銀」とする選択肢は誤りで、正しくは銅です。メチル水銀は水俣病・新潟水俣病の原因物質です。

過去問での問われ方

公害と原因物質の組合せは、公害総論で正誤の組合せ問題として出ます。

令和6年度 公害総論 問5では、公害と主たる原因物質の組合せで誤っているものを選ぶ形で問われました。

四日市ぜん息=硫黄酸化物、水俣病=メチル水銀、イタイイタイ病=カドミウム、新潟水俣病=メチル水銀は、いずれも正しい組合せとして並びました。

誤りとされたのは、足尾鉱毒事件の原因物質を「メチル水銀」とした組合せで、正しくは銅(鉱毒)です(正解は選択肢(5))。

「足尾鉱毒=銅」「メチル水銀は水俣病・新潟水俣病」をセットで覚えておけば、この入れ替えの引っかけに引っかかりません。

まちがえやすいポイント

公害と原因物質の組合せで、足尾鉱毒の原因物質を金属つながりの別物に書き替える引っかけが狙われます。

足尾鉱毒事件の原因物質を「メチル水銀」とするのは誤りで、正しくは銅(鉱毒)です。メチル水銀は水俣病・新潟水俣病の原因物質です(令和6年度 公害総論 問5)。

理解度チェック

Q.

足尾鉱毒事件の主たる原因物質は何か。

答え:銅(鉱毒)

メチル水銀ではありません。メチル水銀は水俣病・新潟水俣病の原因物質です。足尾鉱毒は明治期の鉱山公害で、銅をはじめとする鉱毒が渡良瀬川流域を汚染しました。

Q.

イタイイタイ病の原因物質はカドミウム。では、四日市ぜん息の主な原因物質は何か。

答え:硫黄酸化物(SOx)

四大公害病のうち、四日市ぜん息だけが大気の汚染が原因で、気管支ぜん息などの呼吸器障害が起きました。ほかの3つは金属(メチル水銀・カドミウム)による被害です。

Q.

「新潟水俣病(第二水俣病)の原因物質はカドミウムである」。〇か×か。

答え:×

新潟水俣病(第二水俣病)の原因物質は、水俣病と同じメチル水銀です。カドミウムはイタイイタイ病の原因物質です。

まとめ

我が国の代表的な公害は、それぞれ主たる原因物質が決まっており、組合せで覚えるのが基本です。

四日市ぜん息=硫黄酸化物、水俣病・新潟水俣病=メチル水銀、イタイイタイ病=カドミウム、足尾鉱毒=銅。これが正しい組合せです。

試験では足尾鉱毒をメチル水銀と取り違えさせる引っかけが定番です。「足尾鉱毒=銅」「水銀は水俣病」をセットで押さえておきましょう。

公害総論の過去問解説 一覧へ

参考

  • 環境基本法/公害の歴史(四大公害病・足尾鉱毒事件の原因物質)
  • 環境省 公害・環境問題の解説資料(公害と原因物質の対応)
  • 一般社団法人 産業環境管理協会 公害防止管理者等国家試験 出題範囲・公式正答
公害防止管理者 独学ノート 編集部

この記事を書いた人

公害防止管理者 独学ノート 編集部

公害防止管理者試験の用語・法令・計算を、環境省の告示や過去問に照らして、独学者の目線で整理しています。

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