公害防止管理者 独学ノート

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令和7年度 公害防止管理者 大気有害物質特論 問8を解説|ふっ素化合物分析方法(JIS K 0105)

令和7年度 大気有害物質特論 問8は、JIS K 0105 による排ガス中のふっ素化合物分析方法に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。

この問題のポイント

排ガス中のガス状無機ふっ素化合物を、水酸化ナトリウム溶液に吸収させてふっ化物イオンとしてとらえ、検量線法で定量するという一連の流れが問われています。アルミニウム(Ⅲ)などの妨害があるときは水蒸気蒸留で分離する、といった手順も論点です。分かれ目は、ふっ化物イオン標準液を何から調製するかです。検量線の基準となる標準液は、組成や濃度が安定した固体の塩から作るのが基本で、ふっ化ナトリウムを用います。強い腐食性で扱いにくいふっ化水素酸(ふっ化水素の水溶液)から標準液を作るとされていたら、調製試薬のすり替えを疑います。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(3)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)ガス状の無機ふっ素化合物を、ふっ化物イオンとして分析するという正しい記述です。
(2)○(正しい)吸収液として0.1 mol/L の水酸化ナトリウム溶液を用いるという正しい記述です。
(3)×(誤り)ふっ化物イオン標準液をふっ化水素酸から調製するとした点が誤りです。標準液は安定した塩であるふっ化ナトリウムから調製します。
(4)○(正しい)アルミニウム(Ⅲ)の共存が影響する場合は水蒸気蒸留でふっ化物イオンを分離するという正しい記述です。
(5)○(正しい)定量はふっ化物イオンの量・濃度と測定値の関係線を用いる検量線法によるという正しい記述です。

選択肢(3)のポイント(ここが誤り)

検量線法では、濃度が正確に分かった標準液を段階的に測って関係線(検量線)を引き、そこに試料の測定値をあてはめて濃度を求めます。標準液は組成と純度が安定していることが命なので、ふっ化物イオンの標準液には固体の塩であるふっ化ナトリウムを一定量はかり取って溶かす方法が使われます。選択肢(3)はこれを「ふっ化水素酸を用いて調製する」とすり替えている点が誤りです。ふっ化水素酸は強い腐食性をもつ揮発しやすい水溶液で、濃度を安定にはかり取る基準物質には向きません。標準液は「安定な塩から」が原則だと押さえます。

覚え方

  • ふっ化物イオン標準液はふっ化ナトリウム(安定な塩)から調製。
  • 吸収液は水酸化ナトリウム溶液、最後は検量線法で定量。
  • アルミニウム(Ⅲ)の妨害は水蒸気蒸留で分離。

理解度チェック

Q.

ふっ化物イオン標準液は、何から調製する?

固体の塩であるふっ化ナトリウムから調製します。腐食性が強く揮発しやすいふっ化水素酸は標準液の基準物質には向きません。

Q.

この分析で吸収液に使うのは何?

0.1 mol/L の水酸化ナトリウム溶液です。ガス状無機ふっ素化合物を吸収し、ふっ化物イオンとしてとらえます。

この問題に関連する用語解説

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 大気有害物質特論 問題・正解」(公式PDF

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