令和6年度 大気有害物質特論 問4は、液分散形に分類されるガス吸収装置を問う問題です。液分散形に当てはまらない(誤っている)ものを選びます。
ガス吸収装置は、気液の接触のさせ方で液分散形とガス分散形に大別されます。液分散形は、液を霧にしたり膜状に流したりして液側を細かく分散させ、その表面でガスと接触させる方式です。スプレー塔・ぬれ壁塔・ベンチュリスクラバーなどが代表例です。分かれ目は、選択肢の中で液ではなくガスを分散させる装置を見抜くこと。棚段にガスを通して泡立たせる塔は、ガス分散形に分類されます。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)(液分散形ではない=誤っている記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | スプレー塔は液を霧状に噴霧して接触させます。液側を分散させる典型的な液分散形で、正しい記述です。 |
| (2) | ×(誤り) | 漏れ棚塔は棚段にガスを通して液と接触させるガス分散形です。液分散形に分類するのは誤りです。 |
| (3) | ○(正しい) | ぬれ壁塔は壁面に液膜を流してガスと接触させます。液を膜状に分散させる液分散形で、正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | ベンチュリスクラバーは高速ガス流に液を噴霧して微細化します。液を分散させる液分散形で、正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 十字流接触装置も液を分散させてガスと交差接触させる方式で、液分散形に分類されます。正しい記述です。 |
液分散形は、液を霧(スプレー塔・ベンチュリ)や膜(ぬれ壁塔)にして液の表面積を稼ぐ方式です。これに対し漏れ棚塔は、棚段の上にためた液の中をガスが泡となって通り抜ける構造で、分散しているのは液ではなくガスの側です。したがって漏れ棚塔はガス分散形に属し、液分散形に並べるのは誤りです。「液を細かくするのか、ガスを細かくするのか」で振り分けるのが見分け方です。
液分散形ガス吸収装置とはどんな方式ですか?
液を霧や膜にして液側を分散させ、その表面でガスと接触させる方式です。スプレー塔・ぬれ壁塔・ベンチュリスクラバーなどが該当します。
漏れ棚塔はどちらに分類されますか?
ガス分散形です。棚段上の液の中をガスが泡となって通るため、分散しているのは液ではなくガスです。
この問題に関連する用語解説
出典
※ この記事の確認日:2026年6月