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令和6年度 公害防止管理者 大気有害物質特論 問2を解説|有機塩素化合物の製造

令和6年度 大気有害物質特論 問2は、塩素を用いる有機塩素化合物の製造に関する組合せ問題です。塩化水素を副生しない反応物と生成物の組合せを選びます。

この問題のポイント

炭化水素に塩素を反応させて有機塩素化合物をつくるとき、塩化水素(HCl)が出るかどうかは反応の型で決まります。炭素に付いた水素を塩素で置き換える置換反応では、外れた水素と塩素が結びついてHClが副生します。これに対し、二重結合に塩素が付く付加反応では水素が外れないため、HClを副生しません。分かれ目は「原料が飽和か、二重結合を持つか」を見抜くことです。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(4)(塩化水素を副生しない組合せ)

各選択肢の正誤

選択肢該当解説
(1)×メタンから塩化メチルは、飽和の炭化水素の水素を塩素で置き換える置換反応です。HClを副生するため該当しません。
(2)×エタンから塩化エチルも飽和炭化水素の置換反応で、HClを副生します。該当しません。
(3)×エタンからテトラクロロエチレンは多数の水素を塩素で置換する反応を含み、HClを副生します。該当しません。
(4)エチレンから1,2-ジクロロエタンは、二重結合に塩素が付く付加反応です。水素が外れないためHClを副生しません。これが正解です。
(5)×1,2-ジクロロエタンからトリクロロエチレンは脱塩化水素を伴う反応で、HClを副生します。該当しません。

選択肢(4)のポイント(ここが正解)

エチレン(CH2=CH2)は炭素間に二重結合を持ちます。ここに塩素(Cl2)が反応すると、二重結合が開いて両端の炭素に塩素が1個ずつ付加し、1,2-ジクロロエタンになります。水素が外れる場面がないため、塩化水素は副生しません。一方、メタンやエタンのような飽和炭化水素は、水素を塩素で置き換える置換反応となり、必ずHClが出ます。付加反応か置換反応かを二重結合の有無で見分けることが、この問題の核心です。

覚え方

  • 付加反応はHClを出さない/置換反応はHClを副生する。
  • 二重結合を持つエチレン+塩素 → 1,2-ジクロロエタン(付加)。
  • 飽和のメタン・エタンの塩素化は置換 → HClが出る。

理解度チェック

Q.

塩化水素が副生するかどうかは何で決まりますか?

反応の型です。水素を塩素で置き換える置換反応ではHClが副生し、二重結合に塩素が付く付加反応では副生しません。

Q.

エチレンに塩素を反応させると何ができますか?

1,2-ジクロロエタンです。二重結合に塩素が付加するだけなので、塩化水素は副生しません。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 大気有害物質特論 問題・正解」(公式PDF

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