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令和2年度 公害防止管理者 大気特論 問4を解説|メタンとプロパンの体積比

令和2年度 大気特論 問4は、メタンとプロパンを混焼して完全燃焼させ、空気比1.2・乾き排ガス中CO2濃度10 %のときのメタン/プロパンの体積比を求める計算問題です。選択肢からおよその値を選びます。

この問題のポイント

2種類の燃料が混ざっていても、やることは1種類のときと同じで、各燃料の反応式から生成CO2・必要な酸素・持ち込まれる窒素・過剰空気を積み上げて、乾き排ガス全量に対するCO2の割合を式にするだけです。分かれ目は空気比1.2を忘れないこと。過剰の酸素と、空気に付いてくる窒素の量が空気比で変わり、これを入れないとCO2濃度が合いません。未知数はメタンとプロパンのモル数の比だけなので、式は1本で解けます。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(4)(メタン/プロパン≒8)

各選択肢の正誤

選択肢各選択肢の判定解説
(1)×(誤り)1ではプロパンの割合が多すぎ、CO2濃度が10 %より高くなります。
(2)×(誤り)3でもプロパンが多めで、算出されるCO2濃度が10 %に届きません。
(3)×(誤り)5では正解の比に届かず、条件を満たしません。
(4)○(正しい)式を解くとメタン/プロパン≒8となり、乾き排ガスCO2濃度が10 %と一致します。
(5)×(誤り)10ではメタンが多すぎ、CO2濃度が10 %より低くなります。

選択肢(4)のポイント(計算の手順)

メタンをa mol、プロパンをb molとします。反応は CH4 + 2O2 → CO2 + 2H2O、C3H8 + 5O2 → 3CO2 + 4H2O。理論酸素量は 2a + 5b、生成CO2a + 3b です。空気比1.2なので、過剰酸素は 0.2×(2a+5b)、空気に付いてくる窒素は 1.2×(2a+5b)×(79/21) です。乾き排ガス全量はCO2と過剰酸素と窒素の合計で、乾き排ガス中CO2=(a+3b)÷乾き排ガス全量=0.10 を立てて整理すると、ab ≒ 8 が得られます。空気比を過剰酸素と窒素の両方に効かせるのが手順のカギです。

覚え方

  • 混焼でも各燃料の反応式を足し合わせるだけ
  • 空気比は過剰酸素と窒素の両方に効く
  • 乾き排ガス=CO2+過剰O2+N2(水分は除く)

理解度チェック

Q.

空気比1.2は計算のどこに効く?

供給空気量が理論量の1.2倍になるため、過剰酸素と、空気とともに入る窒素の量がともに増えます。両方に反映させます。

Q.

乾き排ガスに水分を入れないのはなぜ?

「乾き」は水分(H2O)を除いた排ガスを指すためです。CO2・過剰酸素・窒素だけを合計します。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 大気特論 問題・正解」(公式PDF