令和元年度 公害防止管理者 大気特論 問13を解説|紫外線吸収方式のSO2計
令和元年度 大気特論 問13は、JISによる紫外線吸収方式のSO2自動計測器に関する穴埋め問題です。文中のア~ウに入る語句の正しい組合せを選びます。
この問題のポイント
この計測器は、SO2が紫外線を吸収することを利用します。分かれ目はどのガスが紫外線を吸収し、どのガスが吸収しないかです。紫外域に吸収スペクトルをもつのはSO2・NO・NO2で、水とCO2は紫外線を吸収しません。だからこそ、水やCO2の影響を受けずにSO2を測れます。ただしNO2は濃度が高いと影響が無視できなくなります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
空欄に入る正しい語句
| 空欄 | 入る語句 | 読み解き |
|---|---|---|
| ア | NO | SO2とともに紫外線に吸収スペクトルをもつガスです。 |
| イ | NO2 | 紫外線を吸収し、濃度が高いと影響を無視できない成分です。 |
| ウ | CO2 | 水とともに紫外線を吸収しないため、影響を受けずに測れます。 |
ここが分かれ目
ポイントは、成分を「紫外線を吸収する組(SO2・NO・NO2)」と「吸収しない組(水・CO2)」に分けることです。この計測器は280~320 nmの吸収量の変化を測るため、そこに吸収をもたない水やCO2は影響しません=ウにはCO2が入ります。一方、同じく紫外線を吸収するNO・NO2はアとイに入り、特にNO2は濃度が高いと影響が無視できないため、文末の「濃度が高い場合」に対応するイがNO2です。吸収する・しないの仕分けを取り違えると、ウに水やCO2以外を置いてしまい誤答になります。
覚え方
- 紫外線を吸収する組=SO2・NO・NO2。吸収しない組=水・CO2。
- だから水・CO2の影響を受けずにSO2を測れる。
- NO2は高濃度だと影響が無視できない。
理解度チェック
Q.
紫外線吸収方式のSO2計が、水やCO2の影響を受けにくいのはなぜ?
水とCO2は測定波長域の紫外線を吸収しないためです。
Q.
この方式で、濃度が高いと影響が無視できない成分は?
NO2です。紫外線を吸収するため、高濃度だと妨害になります。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 大気特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月