令和元年度 公害防止管理者 大気特論 問12を解説|排ガス試料採取管の材質
令和元年度 大気特論 問12は、排ガス試料採取管の材質と測定成分への適用性に関する問題です。塩素・ふっ化水素それぞれに使えるか(○×)の組合せのうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
採取管は「その材質が測る成分に耐えるか」で使い分けます。骨格は2つで、けい素系(セラミックス・シリカガラス)はふっ化水素に侵されるため×、金属(ステンレス鋼・チタン)は塩素に弱いため×、という向きです。この2つの原則で他の選択肢は説明でき、残る四ふっ化エチレン樹脂の行の組合せが公式正答の誤りとされます。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)(誤っている組合せ)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 各選択肢の判定 | 解説(材質/塩素/ふっ化水素) |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | セラミックス/塩素○/ふっ化水素×。けい素系はふっ化水素に侵されます。 |
| (2) | ×(誤り) | 四ふっ化エチレン樹脂の行。公式正答では、この適用性の組合せが誤りとされています。 |
| (3) | ○(正しい) | シリカガラス/塩素○/ふっ化水素×。けい素系なのでふっ化水素に弱いです。 |
| (4) | ○(正しい) | ステンレス鋼/塩素×/ふっ化水素○。金属は塩素に弱い側です。 |
| (5) | ○(正しい) | チタン/塩素×/ふっ化水素○。金属なので塩素側が×です。 |
選択肢(2)のポイント(ここが誤り)
この問題は、材質をけい素系と金属に大きく分けて考えると整理できます。けい素系のセラミックスやシリカガラスはふっ化水素に侵されるため、ふっ化水素側が×。金属のステンレス鋼やチタンは塩素に弱いため、塩素側が×になります。これで選択肢(1)(3)(4)(5)は説明がつきます。残る選択肢(2)の四ふっ化エチレン樹脂の行について、公式正答はこの適用性の可否の組合せを誤りとしています。採取管の材質選定では、この「けい素系はふっ化水素に弱い/金属は塩素に弱い」という骨格をまず押さえるのが得点の近道です。
覚え方
- けい素系(セラミックス・シリカガラス)はふっ化水素に弱い=ふっ化水素側×。
- 金属(ステンレス・チタン)は塩素に弱い=塩素側×。
- 採取管は「材質が測る成分に耐えるか」で判断する。
理解度チェック
Q.
セラミックスやシリカガラスが弱いのは、どの成分?
けい素系なので、ふっ化水素に侵されます。ふっ化水素側は×です。
Q.
ステンレス鋼やチタンが弱いのは、どの成分?
金属なので塩素に弱く、塩素側は×です。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 大気特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月