令和元年度 公害防止管理者 大気特論 問5を解説|油バーナーの種類
令和元年度 大気特論 問5は、油バーナーの種類と特徴に関する問題です。油圧式・回転式・高圧気流式・低圧空気式についての記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
油バーナーは、油を細かい霧にする方式ごとに特徴が分かれます。狙われるのは油圧式の戻り油形と非戻り油形の比較です。戻り油形は、噴射しなかった油を戻すことで噴霧の勢いを保ったまま油量を絞れるため、油量調節範囲が広いのが長所です。「戻り油形の方が範囲が狭い」と逆に書くと誤りになります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 各選択肢の判定 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 戻り油形は非戻り油形より油量調節範囲が広いのが特徴です。向きが逆です。 |
| (2) | ○(正しい) | 回転式バーナーの軸回転数は毎分3000~7000回転程度です。 |
| (3) | ○(正しい) | 回転式は負荷変動のある中小形ボイラーに多く用いられます。 |
| (4) | ○(正しい) | 高圧気流式には、混合位置により内部混合形と外部混合形があります。 |
| (5) | ○(正しい) | 低圧空気式の噴霧空気のバーナー入口圧力は数kPa程度です。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
油圧式バーナーは、油そのものを高圧にして噴射し霧化する方式です。このうち戻り油形は、ノズルまで送った油の一部を戻すしくみをもち、油量を絞っても噴射側の圧力・流速を保てるため、噴霧の質を落とさずに広い範囲で油量を調節できるのが利点です。一方の非戻り油形は油量を絞ると噴霧が乱れやすく、調節範囲は狭くなります。したがって選択肢(1)の「戻り油形の油量調節範囲は非戻り油形より狭い」は、広い・狭いが逆で誤りです。
覚え方
- 油圧式は戻り油形の方が油量調節範囲が広い。絞っても霧が保てる。
- 回転式は中小形ボイラー向け、軸回転数は3000~7000 回転/分程度。
- 高圧気流式は内部混合形と外部混合形の2タイプ。
理解度チェック
Q.
油圧式の戻り油形と非戻り油形、油量調節範囲が広いのは?
戻り油形です。油を戻すことで噴霧を保ったまま油量を絞れます。
Q.
回転式バーナーはどんな用途に向く?
負荷変動のある中小形ボイラーに多く用いられます。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 大気特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月