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令和7年度 公害防止管理者 大気関係技術特論 問16を解説|ダスト捕集器のろ過材

令和7年度 大気関係技術特論 問16は、排ガス中のダスト試料採取に用いるダスト捕集器のろ過材に関する問題です。ろ過材の種類や使用できる温度についての記述のうち、誤っているものを選びます。

この問題のポイント

ろ過材は材質ごとに耐えられる温度が違い、シリカ繊維のように高温に強いものから、メンブレンのように低温向きのものまで幅があります。分かれ目は、それぞれの材質の使用できる上限温度の大小関係で、樹脂系のろ過材の上限を実際より高く述べた記述が紛れています。数値の大きさに引きずられないことがポイントです。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(4)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢各選択肢の判定解説
(1)○(正しい)JIS では、ろ過材として円形および円筒のろ紙を規定しています。
(2)○(正しい)ガラス繊維は、SOx などのガスに対する反応性が大きいという性質があります。
(3)○(正しい)シリカ繊維は耐熱性が高く、1000 ℃以下の排ガスに使用できます。
(4)×(誤り)ふっ素樹脂が使用できる温度は400 ℃より大幅に低く、上限を高く述べているため誤りです。
(5)○(正しい)メンブレンは耐熱性が低く、110 ℃以下の排ガスに使用できます。

選択肢(4)のポイント(ここが誤り)

ふっ素樹脂を400 ℃以下の排ガスに使用できるとした点が誤りです。ふっ素樹脂は樹脂系のろ過材で、シリカ繊維のような無機質の材料と比べると耐熱温度は低く、実際に使える温度の上限は400 ℃よりかなり低い(200 ℃前後)です。耐熱性の高いシリカ繊維(1000 ℃以下)の数値につられて、樹脂系まで高温に耐えると読み違えないよう注意します。ほかの選択肢は、各ろ過材の性質や使用温度を正しく述べています。

覚え方

  • 耐熱の順=シリカ繊維(高温)>ガラス繊維>樹脂系>メンブレン(低温)。
  • ふっ素樹脂=樹脂系で耐熱は低め、400 ℃には耐えない。
  • 数値の大きさに引きずられず、材質の性格で判断。

理解度チェック

Q.

ふっ素樹脂のろ過材を400℃で使えないのはなぜ?

樹脂系の材料で耐熱性が低く、使用できる温度の上限が400℃より大幅に低いためです。

Q.

高温の排ガスに使えるろ過材は?

耐熱性の高いシリカ繊維で、1000℃以下の排ガスに使用できます。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 大気関係技術特論 問題・正解」(公式PDF