令和7年度 公害防止管理者 大気関係技術特論 問1を解説|液体燃料の性質
令和7年度 大気関係技術特論 問1は、液体燃料の性質に関する問題です。ガソリン・灯油・軽油・重油の軽質重質の順や、硫黄分・引火点・分類・脱硫についての記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
石油製品を軽質から重質へ並べたときの位置づけと、それぞれの品質を素直に問う問題です。分かれ目になるのは、灯油の号数と硫黄分の向きです。JIS灯油は1号(白灯油)が上級品で硫黄分が少なく、2号よりきれいな燃料です。これを「1号の方が硫黄分が多い」と読ませるのが典型的な引っかけで、大小の向きが逆になっています。ガソリンが最も軽質であること、軽油の引火点が灯油より高いこと、3種重油が動粘度で分類されること、重油の脱硫に水素化脱硫法が使われることは、いずれも実際の性質と向きが合っています。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 各選択肢の判定 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | ガソリンは沸点が低く、石油製品のなかで最も軽質のものです。 |
| (2) | ×(誤り) | 1号灯油は上級品で硫黄分が少なく、2号灯油より少なくなります。多い少ないの向きが逆です。 |
| (3) | ○(正しい) | 軽油は灯油より重質で、引火点は灯油より高くなります。 |
| (4) | ○(正しい) | JIS 3種重油は動粘度によって3種類に分類されています。 |
| (5) | ○(正しい) | 重油の脱硫では、触媒を用いた水素化脱硫法が広く用いられています。 |
選択肢(2)のポイント(ここが誤り)
JIS灯油の1号(白灯油)と2号(茶灯油)では、1号が上級品です。暖房や調理にそのまま使う1号は、燃焼時のにおいや器具への影響を抑えるため硫黄分が少なく抑えられています。2号は工業用などに用いられ、硫黄分の許容値は1号より大きくなります。つまり硫黄分は1号灯油<2号灯油で、「1号の方が多い」とする記述は大小の向きが逆です。号数が小さいほど下級で不純物が多い、と思い込むと引っかかります。
覚え方
- 石油製品は軽質から重質へ=ガソリン・灯油・軽油・重油。
- 灯油は1号(白灯油)が上級で硫黄分が少ない。号が小さいほど高品質。
- 引火点は灯油より軽油が高い。3種重油は動粘度で3分類。
理解度チェック
Q.
JIS 1号灯油と2号灯油で、硫黄分が少ないのはどちら?
1号灯油です。1号は上級品で硫黄分が少なく、2号より不純物が抑えられています。
Q.
灯油と軽油では、引火点が高いのはどちら?
軽油です。灯油より重質なため、引火点は灯油より高くなります。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 大気関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月