令和6年度 公害防止管理者 大気関係技術特論 問7を解説|JISの燃料試験方法
令和6年度 大気関係技術特論 問7は、JISの燃料試験方法に関する問題です。記述のうち誤っているものを選びます。
この問題のポイント
気体・液体・固体それぞれの燃料の試験方法をまとめて問う問題です。気体燃料の一般成分はガスクロマトグラフ法、ユンカース式流水形ガス熱量計で測るのは高発熱量、固定タンクの石油製品は上・中・下層から採って混合し二次試料をつくる、固体燃料の発熱量は木炭や練炭でも石炭と同じ方法で測る、といった記述はいずれも正しい内容です。分かれ目は硫黄分の測定方法で、「化学発光法」は窒素酸化物の測定に用いる原理であり、石油製品中の硫黄分の測定には適しません。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 各選択肢の判定 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 気体燃料の一般成分の分析はガスクロマトグラフ法によります。 |
| (2) | ○(正しい) | ユンカース式流水形ガス熱量計で測る発熱量は高発熱量です。 |
| (3) | ○(正しい) | 固定タンクの石油製品は上・中・下層から採取し混合して二次試料を調製します。 |
| (4) | ×(誤り) | 化学発光法は窒素酸化物向けの原理で、硫黄分の測定には適しません。 |
| (5) | ○(正しい) | 固体燃料の発熱量測定は、木炭や練炭でも石炭と同じ方法を適用できます。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
化学発光法は、試料から生じた一酸化窒素をオゾンと反応させ、そのとき出る光を測る方法で、もっぱら窒素酸化物(NOx)の測定に使われます。硫黄は光を出す反応の対象が異なるため、石油製品中の硫黄分の測定に化学発光法は適していません。硫黄分は別の分析方法で求めます。選択肢(4)は測定対象と原理の組合せを取り違えた記述で、これが誤りです。他の選択肢はガスクロマトグラフ法・高発熱量・試料調製・固体燃料の発熱量測定について、いずれも正しい内容を述べています。
覚え方
- 化学発光法はNOx測定の原理。硫黄分の測定ではない。
- 気体燃料の成分=ガスクロマトグラフ法。ユンカース式=高発熱量。
- 石油製品の試料は上・中・下層を混合して二次試料に。
理解度チェック
Q.
化学発光法は、主にどんな物質の測定に使われる原理?
窒素酸化物(NOx)です。一酸化窒素とオゾンの反応で生じる光を利用します。硫黄分の測定には向きません。
Q.
ユンカース式流水形ガス熱量計で得られる発熱量は、高発熱量と低発熱量のどちら?
高発熱量です。生じた水蒸気の凝縮熱を含めた発熱量が測定されます。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 大気関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月