令和5年度 公害防止管理者 大気関係技術特論 問9を解説|SO2自動計測器
令和5年度 大気関係技術特論 問9は、JISによる排ガス中の二酸化硫黄自動計測器に関する問題です。各種の自動計測器の測定原理についての記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
二酸化硫黄を測る自動計測器を、その測定原理ごとに問う問題です。分かれ目になるのは、紫外線吸収分析計が使う波長です。二酸化硫黄の紫外線吸収は、200nmよりも長い波長域(およそ280〜320nm付近)を利用します。「200nm付近」という値は波長が短すぎて誤りです。赤外線吸収を波長7.3μm付近で測ることや、紫外線蛍光・干渉分光の原理は正しい記述です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 各選択肢の判定 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 溶液導電率分析計は、試料ガスを硫酸酸性の過酸化水素溶液に吸収させ、電気伝導率の変化を測ります。正しいです。 |
| (2) | ○(正しい) | 赤外線ガス分析計は、波長7.3μm付近の赤外線吸収量の変化を測ります。正しいです。 |
| (3) | ×(誤り) | 紫外線吸収分析計が使うのは200nmより長い波長域(およそ280〜320nm付近)です。「200nm付近」は誤りです。 |
| (4) | ○(正しい) | 紫外線蛍光分析計は、紫外線で励起された二酸化硫黄が出す蛍光を測ります。正しいです。 |
| (5) | ○(正しい) | 干渉分光方式は、検出器の信号をフーリエ変換して赤外領域のスペクトルを得ます。正しいです。 |
選択肢(3)のポイント(ここが誤り)
紫外線吸収分析計は、二酸化硫黄が特定の紫外線をよく吸収する性質を使い、その吸収量から濃度を求めます。二酸化硫黄の吸収に使う波長はおよそ280〜320nm付近で、この選択肢の「200nm付近」より長い波長域を用います。したがって「波長200nm付近における紫外線の吸収量変化を測定する」という波長の値が誤りです。赤外線ガス分析計が7.3μm付近を使うことや、紫外線蛍光・干渉分光の原理は正しい記述です。
覚え方
- 二酸化硫黄の紫外線吸収はおよそ280〜320nm付近(200nmより長い)。
- 赤外線吸収は波長7.3μm付近を利用する。
- 紫外線蛍光は励起後の蛍光、干渉分光はフーリエ変換でスペクトルを得る。
理解度チェック
Q.
赤外線ガス分析計が二酸化硫黄に使う波長はおよそ?
およそ7.3μm付近の赤外線です。
Q.
紫外線吸収分析計が二酸化硫黄に使う波長域はおよそ?
およそ280〜320nm付近で、200nmより長い波長域です。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 大気関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月