令和5年度 公害防止管理者 大気関係技術特論 問3を解説|流量計の原理と種類
令和5年度 大気関係技術特論 問3は、流量測定の原理と流量計の種類に関する問題です。測定原理とそれに対応する流量計の組合せのうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
それぞれの流量計が「何を利用して流量を測るか」を組合せで問う問題です。分かれ目になるのは、管路に絞りを入れて前後の圧力差から流量を求める方式に対応する流量計です。この差圧を利用する方式はオリフィスやベンチュリ管などの差圧流量計で、ピトー管ではありません。ピトー管は流れの動圧をとらえて1点の流速を測る器具なので、原理と器具が入れ替わっていないかを1組ずつ照合します。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 各選択肢の判定 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 一定容積の容器に流体を導入し、その積算量から流量を知るのは湿式ガスメーターです。正しいです。 |
| (2) | ○(正しい) | 流体中のプロペラなどの回転から流量を知るのはタービンメーターです。正しいです。 |
| (3) | ○(正しい) | フロート前後の差圧によるフロートの上昇高さから流量を知るのはロータメーターです。正しいです。 |
| (4) | ×(誤り) | 絞りの前後の圧力差から流量を知るのは差圧流量計(オリフィスなど)です。ピトー管ではありません。 |
| (5) | ○(正しい) | 加熱線の冷却度や流体の熱吸収量から流量を知るのは熱式風速計です。正しいです。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
管路にオリフィスやベンチュリ管などの絞りを挿入し、その前後に生じる圧力差(差圧)から流量を求めるのは差圧流量計です。一方、この選択肢に書かれているピトー管は、流れに正対させた管で全圧と静圧の差(動圧)をとらえ、その1点の流速を測る器具で、管路に絞りを入れて差圧をとる方式とは仕組みが違います。原理は差圧流量計のものなのに、器具の名がピトー管になっている点が組合せの誤りです。
覚え方
- 絞りの差圧=オリフィス・ベンチュリ管など差圧流量計。
- ピトー管=動圧から流速をとらえる(1点の速度)。
- 回転=タービン、浮き=ロータメーター、積算容積=湿式ガスメーター。
理解度チェック
Q.
オリフィスが利用するのは何から得られる量?
管路の絞りの前後に生じる圧力差(差圧)です。差圧の大きさから流量を求めます。
Q.
ピトー管は何を測る器具?
流れの動圧をとらえて、その位置での流速(1点の速度)を測る器具です。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 大気関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月