令和元年度 公害防止管理者 大気関係技術特論 問11を解説|集じん用フードの種類
令和元年度 大気関係技術特論 問11は、局所排気に用いるフードの種類と特徴に関する問題です。囲い形・ブース形・外付け形などの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
フードは発生源をどれだけ囲い込めるかで性格が分かれ、囲い込みが強いほど少ない排風量で高い捕捉ができます。囲い形・ブース形・外付け形・プッシュプル式のそれぞれの狙いを押さえておくのが基本です。分かれ目は、外付け形フードにエアカーテンを併用したときの吸い込み空気量の低減効果を示した数値で、効果を過大に見積もった記述が紛れています。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 各選択肢の判定 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 囲い形は発生源を全面的に覆うため、発生ガスの漏れや外気の吸い込みが少なくなります。 |
| (2) | ○(正しい) | ブース形は必要な一面を開口とし、その開口部の吸い込み気流で逸出するダストを抑えます。 |
| (3) | ○(正しい) | 外付け形は、構造上や作業上どうしても覆えない場合に採用されます。 |
| (4) | ○(正しい) | プッシュプル式外付け形は、吹き出し用と吸い込み用の二つのフードの開口部を向かい合わせに置きます。 |
| (5) | ×(誤り) | エアカーテンで吸い込み空気量を80%前後も減らせるという低減効果は過大で、実際はこれほど大きくは下げられません。 |
選択肢(5)のポイント(ここが誤り)
エアカーテンを採用すれば吸い込み空気量を80%前後も低減できるという主張が誤りです。エアカーテンは吹き出し気流でダストの逸散を抑え、必要な排風量をある程度下げる補助手段ですが、これほど大幅に吸い込み空気量を減らせるわけではありません。低減効果を過大に見積もっている点がひっかけで、数値の大きさに注意します。ほかの選択肢はいずれも各フードの基本性格を正しく述べています。
覚え方
- フードは囲うほど省エネ=囲い形>ブース形>外付け形。
- プッシュプル式外付け形=吹き出しと吸い込みの開口部が向かい合う。
- エアカーテンの低減効果は補助的。数値を大きく盛った記述に注意。
理解度チェック
Q.
囲い形フードが少ない排風量で高い捕捉ができる理由は?
発生源を全面的に覆うため、発生ガスの漏れや外気の吸い込みが少ないからです。
Q.
プッシュプル式外付け形フードの構造は?
吹き出し用と吸い込み用の二つのフードの開口部が向かい合うように設置します。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 大気関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月