令和元年度 公害防止管理者 大気概論 問8を解説|全球濃度が急減したガス(1,1,1-トリクロロエタン)
令和元年度 大気概論 問8は、1990年代以降、全球平均の大気中濃度が急激に減少したガスを選ぶ問題です。
この問題のポイント
この問題は、各ガスの大気中濃度の近年の増減傾向を押さえ、1990年代以降に全球平均濃度が急激に減少したガスを選ぶ問題です。分かれ目は、規制で全廃され大気中寿命が短いガスほど急減する点で、長寿命や増加傾向のガスと取り違えないことです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)(正しい記述)
各選択肢の判定(急激に減少したガスを選ぶ)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 四塩化炭素も減少傾向ですが、大気中の寿命が長く(約26年)、減少は緩やかです。「急激」ではありません。 |
| (2) | ○(正しい) | 1,1,1-トリクロロエタンはモントリオール議定書で全廃され、寿命が短い(約5年)ため1990年代以降急激に減少しました。これが正解です。 |
| (3) | ×(誤り) | HFC-134aは代替フロン(オゾン層を破壊しない)で、近年は濃度が増加しています。 |
| (4) | ×(誤り) | 六ふっ化硫黄(SF6)は強力な温室効果ガスで、濃度は増加しています。 |
| (5) | ×(誤り) | HCFC-22は代替フロンで、当時は濃度が増加傾向でした。 |
選択肢(2)のポイント(なぜ正しいか)
1,1,1-トリクロロエタンは、モントリオール議定書により生産が全廃され、大気中の寿命が短い(約5年)ため、1990年代以降、全球平均濃度が急激に減少しました。寿命が長い四塩化炭素の減少は緩やかで、HFC-134a・SF6・HCFC-22は増加傾向のため、急減ガスとしては誤りです。よって正解は(2)です。
覚え方
- 1990年代以降に急減=1,1,1-トリクロロエタン(モントリオール議定書全廃+短寿命)。
- 四塩化炭素は長寿命で緩やか減少。HFC-134a・SF6・HCFC-22は増加。
理解度チェック
Q.
1990年代以降、全球平均の大気中濃度が急激に減少したガスは?
1,1,1-トリクロロエタンです。モントリオール議定書で全廃され、大気中の寿命が短いため急激に減少しました。
Q.
四塩化炭素の大気中濃度の減少が緩やかなのはなぜ?
大気中の寿命が長い(約26年)ためです。減少傾向ではあるものの「急激」ではありません。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 大気概論 問題」(公式PDF)
- WMO/気象庁 温室効果ガス・オゾン層破壊物質の大気中濃度
※ この記事の確認日:2026年6月