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令和7年度 公害防止管理者 水質有害物質特論 問1を解説|アルカリ剤の中和特性

令和7年度 水質有害物質特論 問1は、重金属排水を凝集沈殿処理するときに使うアルカリ剤の中和特性と使用上の注意に関する問題です。誤っているものを選びます。

この問題のポイント

重金属を難溶性の水酸化物として沈める前段では、消石灰・石灰石・カセイソーダ・ソーダ灰などのアルカリ剤でpHを上げます。剤ごとに溶けやすさ・中和の速さ・取り扱いが違うことがそのまま出題点です。引っかけの核心は中和の速さの比較で、水に溶けにくい石灰石(炭酸カルシウム)は反応が遅く、消石灰(水酸化カルシウム)のほうが中和速度は速い、という大小関係です。選択肢(2)はこれを逆に書いています。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(2)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)ソーダ灰でカドミウムを処理するとき、炭酸イオンを過剰にすると沈殿物が分散しやすくなります。正しい記述です。
(2)×(誤り)石灰石は水に溶けにくく、消石灰より中和速度は遅いのが実情です。「速い」とする点が誤りです。
(3)○(正しい)消石灰は乳液(スラリー)で使うため、薬注配管での沈殿防止対策が必要です。正しい記述です。
(4)○(正しい)水酸化マグネシウムは、多くの重金属水酸化物に対して消石灰より汚泥減容効果があります。正しい記述です。
(5)○(正しい)カセイソーダは液状で使え、中和速度が速くpH調整が容易です。正しい記述です。

選択肢(2)のポイント(ここが誤り)

中和剤の反応の速さは、その剤が水にどれだけ溶けやすいかに大きく左右されます。石灰石(炭酸カルシウム)は水にほとんど溶けず、粒の表面からゆっくりしか反応しないため、中和速度は遅くなります。一方、消石灰(水酸化カルシウム)は石灰石より溶けやすく、中和の反応が速く進みます。選択肢(2)は「石灰石のほうが消石灰より中和速度が速い」と大小を逆に述べている点が誤りです。安価な石灰石は反応が遅い代わりにゆるやかにpHを上げられる、という性質でおさえます。

覚え方

  • 石灰石(炭酸カルシウム)は溶けにくく中和が遅い。速いのは消石灰。
  • カセイソーダは液状で中和が速くpH調整が容易/消石灰はスラリーで配管の沈殿に注意。

理解度チェック

Q.

石灰石と消石灰で、中和速度が速いのはどちら?

消石灰(水酸化カルシウム)です。石灰石は水に溶けにくいため中和速度が遅くなります。

Q.

消石灰を薬注するときの注意点は?

乳液(スラリー)として扱うため、薬注配管で沈殿しないよう対策が必要です。

この問題に関連する用語解説

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 水質有害物質特論 問題・正解」(公式PDF