令和4年度 公害防止管理者 水質有害物質特論 問12を解説|イオンクロマトの検出器
令和4年度 水質有害物質特論 問12は、イオンクロマトグラフ法で使う検出器に関する問題です。並んだ検出器のうち、この分析法の検出器として不適当なものを選びます。
この問題のポイント
イオンクロマトグラフ法は、液体を流してイオンを分け、出てきたイオンを検出器でとらえる分析法です。定番は溶液の電気の通りやすさを測る電気伝導度検出器で、電気化学・蛍光・紫外可視吸光光度といった液体用の検出器も使えます。引っかけの核心は、選択肢に一つだけ混ざったガスクロマトグラフ用の検出器です。電子捕獲検出器は気体を運ぶ側の分析で使うもので、液体を流すイオンクロマトには合いません。選択肢(1)が不適当です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 適否 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(不適当) | 電子捕獲検出器はガスクロマトグラフ用の検出器で、液体を流すイオンクロマトには合いません。不適当です。 |
| (2) | ○(適当) | 電気化学検出器はイオンクロマトの検出器として用いられます。適当です。 |
| (3) | ○(適当) | 蛍光検出器もイオンクロマトの検出器として用いられます。適当です。 |
| (4) | ○(適当) | 紫外可視吸光光度検出器は液体試料に使え、イオンクロマトの検出器として用いられます。適当です。 |
| (5) | ○(適当) | 電気伝導度検出器はイオンクロマトの最も代表的な検出器です。適当です。 |
選択肢(1)のポイント(ここが不適当)
イオンクロマトグラフ法は液体(移動相)にのせてイオンを分ける方法なので、検出器も液体に対応したものを使います。電気伝導度・電気化学・蛍光・紫外可視吸光光度は、いずれも液体を流す分析で働く検出器です。これに対し電子捕獲検出器(ECD)は、ガスクロマトグラフで運び手のガスに含まれる成分を検出するためのもので、液体を流すイオンクロマトには合いません。分析法(液体か気体か)と検出器の組み合わせがずれている点が、選択肢(1)が不適当な理由です。
覚え方
- 電子捕獲検出器(ECD)はガスクロマトグラフ用。イオンクロマトには不適当。
- イオンクロマトの定番は電気伝導度検出器。
- 検出器は「液体か気体か」で合う相手が決まる。
理解度チェック
Q.
電子捕獲検出器は、どの分析法で使う検出器?
ガスクロマトグラフ用の検出器です。液体を流すイオンクロマトには使いません。
Q.
イオンクロマトグラフ法の最も代表的な検出器は?
電気伝導度検出器です。イオンによる電気の通りやすさをとらえます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 水質有害物質特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月