令和元年度 公害防止管理者 水質有害物質特論 問14を解説|有害物質の検定法
令和元年度 水質有害物質特論 問14は、有害物質とその検定法の組合せを問う問題です。組合せのうち誤っているものを選びます。
この問題のポイント
有害物質ごとに定番の分析法があり、物質と方法が正しく対応しているかを見ます。分かれ目は、名前の似た発色法の取り違えです。インドフェノール青吸光光度法はアンモニアの測定に使う方法で、ふっ素の検定法ではありません。ふっ素はランタンとアリザリンコンプレキソンによる吸光光度法やイオン電極法などで測ります。したがって「ふっ素化合物×インドフェノール青吸光光度法」とする選択肢(5)が誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)(誤っている組合せ)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 鉛化合物はICP質量分析法で微量まで定量でき、正しい組合せです。 |
| (2) | ○(正しい) | 六価クロムはジフェニルカルバジド吸光光度法で発色させて定量でき、正しい組合せです。 |
| (3) | ○(正しい) | ひ素化合物は水素化物発生原子吸光法で定量でき、正しい組合せです。 |
| (4) | ○(正しい) | チウラム(農薬)は高速液体クロマトグラフ法で測定でき、正しい組合せです。 |
| (5) | ×(誤り) | インドフェノール青吸光光度法はアンモニアの測定法です。ふっ素化合物との組合せは誤りです。 |
ここが分かれ目
誤りの正体は、発色法の対象の取り違えです。インドフェノール青吸光光度法はアンモニア(アンモニウムイオン)を青く発色させて測る方法で、ふっ素の検定には使いません。ふっ素化合物は、ランタン‑アリザリンコンプレキソンによる吸光光度法や、ふっ化物イオン電極法、イオンクロマトグラフ法などで測ります。物質名と方法名の見た目に引きずられず、「その発色・反応が何を対象にしているか」で結び付けると、誤った組合せ(5)を選べます。
覚え方
- インドフェノール青はアンモニア用。ふっ素の検定法ではない。
- ふっ素はランタン‑アリザリンコンプレキソン法・イオン電極法。
- 六価クロムはジフェニルカルバジド、ひ素は水素化物発生原子吸光法。
理解度チェック
Q.
インドフェノール青吸光光度法は何を測る方法?
アンモニア(アンモニウムイオン)です。ふっ素の検定法ではありません。
Q.
六価クロムの吸光光度法で使う発色試薬は?
ジフェニルカルバジドです。六価クロムと反応して発色します。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 水質有害物質特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月