令和7年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問2を解説|凝集分離装置
令和7年度 水質関係技術特論 問2は、凝集分離装置に関する問題です。水平流形の凝集沈殿装置や接触凝集沈殿装置についての5つの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
凝集処理は「凝集剤を一気に混ぜる急速混合」と「フロックをゆっくり育てる緩速撹拌」の二段階からなります。この2つは装置の名前と役割がセットで問われます。急速に混合する装置と、フロックを大きく成長させる装置の名称を入れ替える引っかけが定番です。分かれ目は、どちらが急速混合でどちらが緩速撹拌かを、装置名と正しく結び付けられるかどうかです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 急速混合と緩速撹拌を担う装置の名称が入れ替わっています。 |
| (2) | ○(正しい) | 粒子濃度が低く水温が低いとフロックが育ちにくいので、撹拌時間を長めにとります。 |
| (3) | ○(正しい) | 水温変動で槽内に対流が起こると、高濃度のスラリーが流出することがあります。 |
| (4) | ○(正しい) | 接触凝集沈殿装置はスラリー循環形・スラリーブランケット形・複合形に大別されます。 |
| (5) | ○(正しい) | 径の大きい既成フロックを懸濁させると接触の機会が増え、凝集反応が速く進みます。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
水平流形の凝集沈殿装置では、原水と凝集剤を急速に混合するのがフラッシュミキサー、その後にゆっくり撹拌してフロックを成長させるのがフロキュレーターです。選択肢(1)はこの役割を逆に説明しており、原水と凝集剤を混合する装置をフロキュレーター、フロックを成長させる装置をフラッシュミキサーとした点が誤りです。「フラッシュ(一瞬)」=急速混合、と語感で結び付けると取り違えを防げます。
覚え方
- フラッシュミキサー=急速混合(凝集剤を一気に)、フロキュレーター=緩速撹拌(フロックを育てる)。
- 「フラッシュ=一瞬」で急速、と語感でひも付ける。
- 低水温・低粒子濃度はフロックが育ちにくい→撹拌時間を長くする。
理解度チェック
Q.
原水と凝集剤を急速に混合する装置はどちら?
フラッシュミキサーです。フロキュレーターは、その後に緩やかに撹拌してフロックを成長させる装置です。
Q.
接触凝集沈殿装置は大きく何形式に分けられる?
スラリー循環形・スラリーブランケット形・複合形の3つに大別されます。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月