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令和6年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問6を解説|膜分離

令和6年度 水質関係技術特論 問6は、膜分離に関する問題です。全量ろ過、物理洗浄、化学洗浄、電気透析などの記述のうち、誤っているものを選びます。

この問題のポイント

膜は使ううちに目詰まりするので、物理洗浄と薬液を使う化学洗浄で回復させます。化学洗浄には、膜を装置や配管に組み込んだまま薬液を通すやり方と、膜を取り外して薬液に浸けるやり方があります。分かれ目は、この二つの呼び名と作業内容の対応です。運転を止めて配管から膜を切り離す洗浄はインラインとは呼びません。名称と作業内容を入れ替えた記述を見抜けるかどうかがカギです。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(3)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)全量ろ過式は、原水を膜面に対して直角に流し、原水の全量をろ過する方式で正しい説明です。
(2)○(正しい)物理洗浄は逆流洗浄や空気洗浄など、物理的な力で付着物を除く方法で正しい説明です。
(3)×(誤り)インライン洗浄は膜を配管に組み込んだまま薬液を通す方法で、配管から切り離すという説明が誤りです。
(4)○(正しい)有機物の目詰まりには、次亜塩素酸ナトリウムなどの薬液を用いた化学洗浄が行われます。
(5)○(正しい)電気透析法では、鉄・マンガンや高分子有機酸が膜を劣化させるため、前処理で除いておくのが望ましいです。

選択肢(3)のポイント(ここが誤り)

選択肢(3)は、化学洗浄のインライン洗浄を膜の運転を完全に停止し、膜を配管系統から切り離して薬液で洗うものと説明しています。ここが取り違えです。インライン洗浄は、膜を装置や配管に組み込んだままの状態で薬液を通して行う洗浄で、膜を外す必要がありません。膜を配管から切り離して薬液に浸けるのは、装置外で行うオフライン(浸漬)洗浄のほうです。「インライン」は配管に組み込んだままという意味であり、切り離すという記述はその名称と正反対になります。

覚え方

  • インライン洗浄は配管に組み込んだまま薬液を通す。膜は外さない。
  • 膜を配管から外して薬液に浸けるのはオフライン(浸漬)洗浄。名称と作業が対。
  • 物理洗浄=逆流洗浄・空気洗浄。化学洗浄=薬液(次亜塩素酸ナトリウム等)で目詰まりを溶かす。

理解度チェック

Q.

インライン洗浄とはどんな洗浄?

膜を装置や配管に組み込んだまま薬液を通して行う化学洗浄です。膜を配管から切り離す必要はありません。

Q.

有機物による目詰まりの化学洗浄に使われる薬品は?

次亜塩素酸ナトリウムなどが用いられます。有機物を分解して膜の透過性を回復させます。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF