令和5年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問8を解説|脱水機の種類
令和5年度 水質関係技術特論 問8は、説明文に該当する汚泥脱水機を選ぶ問題です。示された運転の特徴が、五つの脱水機のどれに当たるかを見分けます。
この問題のポイント
脱水機は、力のかけ方で見分けるのが早道です。説明文は「高分子凝集剤で凝集させ、まず目の粗いろ布の上で重力によってある程度自然脱水し、そのあとろ布の間に挟んで上下のロールで圧搾する」という流れです。重力脱水と、二枚のろ布で挟んでロール圧搾するという二段構えが決め手で、これはベルトプレス脱水機の特徴です。高圧のろ室で締める、スクリューで押し出す、遠心力で分ける、といった他方式の特徴と取り違えないことが分かれ目になります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(該当せず) | フィルタープレスはろ板で作ったろ室に汚泥を送り込み高圧で締めるもので、ロール圧搾ではありません。 |
| (2) | ○(該当する) | 重力による自然脱水のあと、ろ布の間に挟んで上下のロールで圧搾する説明そのもので、ベルトプレス脱水機です。 |
| (3) | ×(該当せず) | スクリュープレスはスクリューで押し進めながら絞る方式で、ろ布のロール圧搾とは異なります。 |
| (4) | ×(該当せず) | 遠心脱水機は遠心力で固液を分ける方式で、ろ布やロールは使いません。 |
| (5) | ×(該当せず) | 回転加圧脱水機は回転するろ板で加圧する方式で、説明文の重力+ロール圧搾とは異なります。 |
選択肢(2)のポイント(ここが該当)
説明文の要は二段構えです。前半で目の粗いろ布に載せ、重力で水を落として汚泥をある程度固め、後半で二枚のろ布に挟んで上下のロールで圧搾します。この「重力脱水 → ろ布を挟んでロール圧搾」という流れはベルトプレス脱水機の運転そのものです。高分子凝集剤で先に凝集させておくのも、ろ布で受け止めやすいフロックを作るためで、ベルトプレスと相性のよい前処理です。ろ室を高圧で締めるフィルタープレスや、遠心力で分ける遠心脱水機とは、力のかけ方がはっきり違います。
覚え方
- 「重力脱水 → ろ布で挟んでロール圧搾」の二段構えはベルトプレス。
- フィルタープレスはろ室を高圧で締める、遠心脱水機は遠心力、と力のかけ方で仕分ける。
- 高分子凝集剤の前処理はフロックを作ってろ布に載せやすくする狙い。
理解度チェック
Q.
重力で自然脱水した後、ろ布の間に挟んでロールで圧搾する脱水機は?
ベルトプレス脱水機です。前半の重力脱水と後半のロール圧搾という二段構えが特徴です。
Q.
ろ室に汚泥を送り込み高圧で締めて脱水する方式は何脱水機?
フィルタープレス脱水機です。ろ板で作ったろ室を高圧で締めるため、ロール圧搾のベルトプレスとは別物です。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月