令和4年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問4を解説|清澄ろ過
令和4年度 水質関係技術特論 問4は、清澄ろ過に関する問題です。急速砂ろ過の位置づけや、重力式・圧力式ろ過機の構造、逆洗の方法、ろ材の粒度についての記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
清澄ろ過は、砂などのろ層に水を通して細かな懸濁物質(SS)をとらえる操作です。重力式は上部開放で観察しやすく、圧力式は密閉してポンプ圧で通水する、といった構造の違いは押さえておきたいところ。分かれ目は、排水処理での急速砂ろ過が生物処理のどちら側に置かれるかという1点です。前処理なのか、それとも生物処理の後段の仕上げなのかで正誤が決まります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 急速砂ろ過が生物処理の前処理として用いられることが多い、は誤りです。生物処理の後段・仕上げが多いです。 |
| (2) | ○(正しい) | 重力式砂ろ過機は上部が開放され、池内が観察でき保守・管理が容易です。 |
| (3) | ○(正しい) | 圧力式砂ろ過機は密閉構造で、ポンプの圧力で水をろ過します。 |
| (4) | ○(正しい) | ろ過抵抗が上がったら、ろ層下部から圧力水を上向きに流して逆洗します。 |
| (5) | ○(正しい) | 砂の粒度が不ぞろいなものほど、ろ材としては好ましくありません。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
排水処理の分野では、急速砂ろ過(清澄ろ過)は生物処理でとりきれなかった微細なSSを除く仕上げろ過(生物処理の後段)として用いられることが多いです。「生物処理の前処理として用いられることが多い」という主張は誤りです。生物処理の前段には、粗いごみを除くスクリーンや、沈殿による前処理が置かれます。処理の順序を取り違えないよう注意します。
覚え方
- 清澄(急速砂)ろ過=生物処理の後段・仕上げでSS除去。
- 逆洗=ろ層下部から上向きに圧力水を流す。
- ろ材は粒度がそろっているほど良い(不ぞろいは好ましくない)。
理解度チェック
Q.
排水処理で急速砂ろ過は生物処理のどちら側に置かれることが多い?
生物処理の後段(仕上げろ過)です。生物処理で残った微細なSSを除く目的で使われます。
Q.
ろ層の逆洗はどう行う?
ろ層下部から圧力水を上向きに流し、たまった懸濁物を洗い出します。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月