1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 水質関係技術特論
  4. 令和3年
  5. > 問18 生態系モデル

令和3年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問18を解説|生態系モデル

令和3年度 水質関係技術特論 問18は、海域の生態系モデル(物質循環)の概念図で、図中のA・B・Cに入る語の組合せを選ぶ問題です。最適なものを選びます。

この問題のポイント

海の生態系では、植物プランクトンが栄養塩と光で増え、それを動物プランクトンが摂食し、枯死・排ふん・死亡した有機物が粒状のデトリタスや溶けた溶存体有機物になり、微生物の生分解・無機化で再び栄養塩へ戻る、という物質循環が回ります。図はこの循環を、溶存体有機物・デトリタス・栄養塩という三つのプールとプランクトンの関係で示しています。分かれ目は、この三つの語を取り違えないことです。公式の正解はA=溶存体有機物、B=デトリタス、C=栄養塩の組合せです。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(1)

各選択肢の正誤

記号入る語句読み解き
A溶存体有機物プランクトンの分泌・溶出で水に溶け出した有機物です。
Bデトリタス枯死・排ふん・死亡で生じ、沈降する粒状の有機物です。
C栄養塩生分解・無機化で再生される窒素・りんなどの無機養分で、植物プランクトンが摂取します。

ここが分かれ目

取り違えを防ぐには、三つのプールを過程名と結び付けて区別します。デトリタスは粒状(懸濁態)の有機物で、枯死・排ふん・死亡から生じて沈降します。溶存体有機物は水に溶けた有機物で、プランクトンの分泌・溶出で出てきます。栄養塩は無機化まで進んだ窒素・りんなどで、植物プランクトンの栄養摂取の入口になります。矢印の「無機化」の先が栄養塩、「排ふん・死亡」から生じる粒状物がデトリタス、「分泌・溶出」で出る溶けた有機物が溶存体有機物と対応させると、A・B・Cを混同せずに済みます。公式の正解は選択肢(1)=A溶存体有機物・Bデトリタス・C栄養塩です。

覚え方

  • 循環の流れ=栄養塩→植物プランクトン→動物プランクトン→有機物→無機化→栄養塩。
  • デトリタスは粒状で沈降、溶存体有機物は溶けた有機物。
  • 栄養塩は無機化後の窒素・りん。過程名(無機化・分泌・排ふん)で語を対応。

理解度チェック

Q.

デトリタスと溶存体有機物の違いは?

デトリタスは粒状(懸濁態)の有機物で沈降し、溶存体有機物は水に溶けた有機物です。枯死・排ふん・死亡から生じるのがデトリタス、分泌・溶出で出るのが溶存体有機物です。

Q.

植物プランクトンが取り込む無機の養分は何と呼ぶ?

栄養塩です。有機物が生分解・無機化されて再生される窒素・りんなどで、植物プランクトンの増殖の入口になります。

この問題に関連する用語解説

令和3年 水質関係技術特論 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF