令和3年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問7を解説|活性炭吸着処理
令和3年度 水質関係技術特論 問7は、活性炭吸着処理に関する正誤問題です。不適切なものを選びます。
この問題のポイント
活性炭は原料により木質系・石炭系に分けられ、炭化と賦活化によりマクロ孔とミクロ孔をもつ多孔質構造ができて高い吸着能を示します。表面は疎水性が強く、疎水性で分子量が大きい物質ほどよく吸着され、凝集沈殿やろ過、生物処理では取り切れない微量有機物の仕上げ除去に使われます。引っかけの核心は分類の基準です。粉末炭と粒状炭の区別は形状・粒の大きさによるものであり、「密度による分類」ではありません。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)(不適切な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 活性炭は主な原料により木質系と石炭系に分けられます。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 炭化と賦活化でマクロ孔とミクロ孔をもつ多孔質構造が形成され、高い吸着能を示します。正しい記述です。 |
| (3) | ×(誤り) | 粉末炭と粒状炭は形状・粒径による分類です。「密度により分類される」は不適切です。 |
| (4) | ○(正しい) | 凝集沈殿・ろ過・生物処理などでは除けない微量の有機物を主な除去対象とします。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 表面は疎水性が強く、疎水性で分子量が大きい物質ほどよく吸着されます。正しい記述です。 |
選択肢(3)のポイント(ここが誤り)
活性炭は粒の大きさ・形によって「粉末活性炭」と「粒状活性炭」に分けられます。粉末炭は微粉で水に添加・撹拌して使い、粒状炭は充填塔に詰めて通水します。この区分の基準は形状・粒径であって、選択肢(3)の「密度により分類される」は不適切です。密度の高い・低いで粉末か粒状かが決まるわけではありません。
覚え方
- 粉末炭/粒状炭の区別は形状・粒径。密度ではない。
- 原料での分類は木質系/石炭系。
- 疎水性で分子量が大きい物質ほどよく吸着。微量有機物の仕上げ除去に使う。
理解度チェック
Q.
粉末炭と粒状炭は何による分類?
形状・粒の大きさによる分類です。密度による分類ではありません。
Q.
活性炭がよく吸着するのはどんな物質?
疎水性で分子量が大きい物質ほどよく吸着されます。他の処理で取り切れない微量有機物が対象です。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月