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令和元年度 公害防止管理者 水質関係技術特論 問11を解説|メタン発酵

令和元年度 水質関係技術特論 問11は、メタン発酵に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。

この問題のポイント

メタン発酵は、酸素のない環境で嫌気性微生物が有機物を分解し、最終的にメタンと二酸化炭素を生む処理です。運転温度で中温発酵と高温発酵に分かれ、最適pHはおおむね6〜8。引っかけの核心は中温発酵の最適温度で、正しくは約35℃(おおむね30〜40℃)です。ここを「20〜25℃程度」と低く書いて、常温寄りの数字に見せかけて取り違えさせる作りになっています。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(2)(誤っている記述)

各選択肢の正誤

選択肢正誤解説
(1)○(正しい)メタン発酵の最適pHはおおむね6〜8の中性付近です。正しい記述です。
(2)×(誤り)中温発酵の最適温度を20〜25℃としている点が誤りです。実際は約35℃(30〜40℃程度)です。
(3)○(正しい)高温発酵は反応速度が速く滞留時間を短くできるため、中温発酵より発酵槽容量を小さくできます。正しい記述です。
(4)○(正しい)高濃度のプロピオン酸はメタン発酵を阻害する要因になります。正しい記述です。
(5)○(正しい)たんぱく質の分解で生じたアンモニアが遊離アンモニアになると、メタン発酵の阻害となります。正しい記述です。

選択肢(2)のポイント(ここが誤り)

メタン発酵は運転温度で二つに分けられ、中温発酵は約35℃(30〜40℃程度)高温発酵は約55℃(50〜55℃程度)が最適域です。選択肢(2)はこの中温発酵の最適温度を20〜25℃程度と低く示している点が誤りです。20〜25℃は常温に近く、実際の最適域より低いため反応が遅くなります。高温側ほど反応が速く、選択肢(3)のとおり発酵槽容量を小さくできるという関係も、この温度と反応速度の対応から理解できます。

覚え方

  • メタン発酵は嫌気性、最適pHは6〜8の中性付近。
  • 中温発酵は約35℃、高温発酵は約55℃が最適。
  • 高温ほど反応が速く発酵槽容量を小さくできる。
  • プロピオン酸・遊離アンモニアは阻害要因。

理解度チェック

Q.

メタン発酵の中温発酵、最適温度は?

約35℃(30〜40℃程度)です。20〜25℃は最適域より低く、誤りです。

Q.

発酵槽容量を小さくできるのは中温発酵と高温発酵のどちら?

高温発酵です。反応速度が速く滞留時間を短くできるためです。

この問題に関連する用語解説

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 水質関係技術特論 問題・正解」(公式PDF