令和元年度 公害防止管理者 水質概論 問7を解説|富栄養化指標(元素別割合は炭素>窒素>りん)
令和元年度 水質概論 問7は、富栄養化指標及び富栄養化による障害の指標に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
この問題は、富栄養化指標及び富栄養化による障害の指標について、三大栄養素・内部生産・ミクロキスチン・異臭味物質などが正しく述べられているかを問う正誤問題です。引っかけの核心は、植物プランクトンの元素別割合の順番です。窒素とりんを入れ替えると誤りになります。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 元素別割合は大きい順に有機体炭素・窒素・りんです(C:N:P=106:16:1)。「炭素・りん・窒素」は窒素とりんが逆で誤りです。 |
| (2) | ○(正しい) | 窒素・りん・カリウムが三大栄養素ですが、カリウムは水中に豊富なため、窒素とりんが主な制限因子です。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 植物プランクトンの増殖は無機物から有機物を生産するため、内部生産と称されます。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | ミクロキスチン-LRの毒性は、シアン化カリウムよりも高い毒性(マウス腹腔内投与試験)を示します。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 代表的な異臭味物質に、ジェオスミンと2-MIB(2-メチルイソボルネオール)があります。正しい記述です。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
植物プランクトンの平均的な体組成の元素別割合(レッドフィールド比 C:N:P=106:16:1)は、大きい順に有機体炭素・窒素・りんです。選択肢(1)は「炭素・りん・窒素」としており、窒素とりんが逆になっている点が誤りです。順番を入れ替えただけの引っかけなので、C:N:Pの比をそのまま覚えていれば見抜けます。
理解度チェック
- 植物プランクトンの元素割合=炭素>窒素>りん(レッドフィールド比106:16:1)。
- 制限因子は窒素・りん。異臭味=ジェオスミン・2-MIB。
Q.
植物プランクトンの元素別割合は大きい順にどうなる?
有機体炭素>窒素>りんです(C:N:P=106:16:1)。「炭素・りん・窒素」は誤りです。
Q.
富栄養化の主な制限因子となる栄養塩は?
窒素とりんです。三大栄養素のうちカリウムは水中に豊富なため、窒素とりんが増殖の制限因子になります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 水質概論 問題」(公式PDF)
- 富栄養化の指標(レッドフィールド比など)
※ この記事の確認日:2026年6月