令和7年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問11を解説|騒音の測定機器
令和7年度 騒音・振動特論 問11は、騒音の測定機器(騒音計やバンド分析器)に関する正誤問題です。5つの記述のうち誤っているものを選びます。
この問題のポイント
騒音計や分析器の基本的な性質を問う問題です。ひっかけの核心は1/3オクターブバンド分析器の帯域幅です。オクターブや1/3オクターブのバンド分析器は定比帯域幅形で、通過帯域の幅は中心周波数に比例して変わり、中心周波数が高いほど広くなります。選択肢(5)はこれを「中心周波数が変わっても帯域幅が変化しない定帯域幅形」と逆に説明しているため誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 騒音計は計量法で特定計量器に指定された測定機器です。正しい記述です。 |
| (2) | ○(正しい) | 取引・証明用の騒音計は、音響校正器を用いた校正によることとされています。正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 騒音計の検定の有効期間は5年です。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 現在の騒音計は主にコンデンサマイクロホンを用います。正しい記述です。 |
| (5) | ×(誤り) | 1/3オクターブバンド分析器は定比帯域幅形で、中心周波数が高いほど帯域幅が広がります。「定帯域幅形」は誤りです。 |
選択肢(5)のポイント(ここが誤り)
オクターブや1/3オクターブのバンド分析器は定比帯域幅形(一定パーセント帯域幅)です。つまり、通過帯域の幅は中心周波数の一定割合で決まり、中心周波数が高くなるほど帯域幅も広くなります。これは対数目盛の周波数軸上で各バンドを同じ幅に並べるための性質です。選択肢(5)は、これを中心周波数によらず帯域幅が一定の「定帯域幅形」と説明しており、実際とは逆になっています。定帯域幅形はFFT分析器などの別方式で、混同しないようにします。
覚え方
- オクターブ/1/3オクターブ分析器=定比帯域幅形(中心周波数が高いほど帯域幅が広い)。
- 帯域幅が一定なのは定帯域幅形(FFT等)で、別方式。
- 騒音計は計量法の特定計量器、検定の有効期間は5年。
理解度チェック
Q.
1/3オクターブバンド分析器の帯域幅は、中心周波数が高くなるとどうなる?
広くなります。定比帯域幅形なので、帯域幅は中心周波数に比例します。
Q.
騒音計の検定の有効期間は何年か?
5年です。騒音計は計量法上の特定計量器に指定されています。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和7年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月