令和6年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問30を解説|80パーセントレンジ
令和6年度 騒音・振動特論 問30は、振動レベルの度数分布から80パーセントレンジの上端値と下端値の差を求める計算問題です。最も近い値を選びます。
この問題のポイント
80パーセントレンジの上端値は累積で90パーセントに当たるレベル、下端値は10パーセントに当たるレベルです。全部で100個の読取りなので、下から数えて累積が10個目に届くレベルが下端値、90個目に届くレベルが上端値になります。度数を小さいレベルから足し上げていくと、下端値は約51 dB、上端値は約60 dBとなり、その差は約9 dBです。答えは選択肢(5)です。全体の最大値と最小値の差(61−49=12 dB)と取り違えないことが要点です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 判定 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | × | 1 dB。上端値と下端値をほぼ同じレベルと見た場合の値で、実際は大きく離れています。 |
| (2) | × | 3 dB。累積の数え方を誤って範囲を狭くとった値です。 |
| (3) | × | 5 dB。上端・下端のどちらかを1〜2 dB内側にとると出る値です。 |
| (4) | × | 7 dB。累積の位置を少しずらすと近づきますが、正しくは約9 dBです。 |
| (5) | ○(最も近い) | 9 dB。上端値約60 dBと下端値約51 dBの差で、正しい手順による値です。 |
計算の手順(正解の求め方)
読取りは全部で100個なので、累積の10パーセントは10個目、90パーセントは90個目に当たります。振動レベルの小さいほうから度数を足し上げると、49 dBで3個、50 dBまでで7個、51 dBまでで14個となり、10個目はここに入るので下端値は約51 dBです。
さらに足し続けると、59 dBまでで88個、60 dBまでで96個となり、90個目はここに入るので上端値は約60 dBです。したがって80パーセントレンジの上端値と下端値の差は 60−51=約9 dBで、選択肢(5)が正解です。最大値61 dBと最小値49 dBの差(12 dB)ではない点に注意します。
覚え方
- 80パーセントレンジ=上端値(90%点)−下端値(10%点)。最大−最小ではない。
- 100個なら、下から10個目が下端値・90個目が上端値。
- 度数を小さいレベルから足し上げて、累積が目標個数に届くレベルを読む。
理解度チェック
80パーセントレンジの上端値・下端値は、累積で何パーセントの点?
上端値が90パーセント、下端値が10パーセントに当たるレベルです。その間が全体の80パーセントを占めます。
80パーセントレンジの幅を、最大値と最小値の差としてはいけないのはなぜ?
上下それぞれ10パーセントを外して読むためです。最大・最小まで含めるとまれな値に左右され、範囲が広くなりすぎます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和6年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月