令和3年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問28を解説|ホワイトノイズとピンクノイズ
令和3年度 騒音・振動特論 問28は、ホワイトノイズとピンクノイズをオクターブ・1/3オクターブバンドやFFTで分析した結果に関する問題です。5つの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
ホワイトノイズは単位周波数あたりのエネルギーが一定なので、帯域幅が周波数に比例するオクターブ/1/3オクターブでは、中心周波数が高いバンドほどバンド内のエネルギーが増えます。増え方は、オクターブなら中心周波数2倍で+3 dB、1/3オクターブなら1段(中心周波数が21/3倍)ごとに+1 dBです。引っかけは1/3オクターブで「中心周波数が2倍になると約1 dB増」とした点で、2倍は3段分にあたるので実際は約3 dB増です。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(4)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 帯域幅一定のFFT分析では、ホワイトノイズは周波数に対して平たんになります。 |
| (2) | ○(正しい) | オクターブは1/3オクターブの3倍の帯域幅なので、バンドレベルは約5 dB大きくなります。 |
| (3) | ○(正しい) | オクターブ分析では、中心周波数が2倍になるとバンドレベルは約3 dB大きくなります。 |
| (4) | ×(誤り) | 1/3オクターブで中心周波数2倍は3段分なので、増分は約1 dBではなく約3 dBです。 |
| (5) | ○(正しい) | ピンクノイズのオクターブ分析結果は、周波数に対して平たんになります。 |
選択肢(4)のポイント(ここが誤り)
ホワイトノイズの1/3オクターブ分析では、1段(中心周波数が21/3倍)進むごとにバンド内エネルギーが増え、バンドレベルは約1 dBずつ上がります。「中心周波数が2倍」というのは3段分にあたるので、増分は 1×3=約3 dBです。約1 dBとするのは、1段分と2倍を取り違えているため誤りです。
覚え方
- ホワイトノイズのバンドレベル増加=オクターブで+3 dB/1/3オクターブ1段で+1 dB。
- 1/3オクターブで中心周波数2倍=3段=+3 dB。
- ピンクノイズはオクターブ分析で平たん、ホワイトノイズはFFTで平たん。
理解度チェック
Q.
ホワイトノイズの1/3オクターブ分析で、中心周波数が2倍になるとバンドレベルは約何 dB増えるか?
約3 dBです。2倍は1/3オクターブ3段分にあたり、1段+1 dB×3で約3 dBとなります。
Q.
ピンクノイズをオクターブバンド分析すると、周波数に対してどうなるか?
平たんになります。ピンクノイズは1オクターブあたりのエネルギーが一定だからです。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月