令和2年度 公害防止管理者 騒音・振動特論 問21を解説|弾性支持の材料
令和2年度 騒音・振動特論 問21は、弾性支持に使う防振材料の特徴に関する問題です。防振ゴム・金属ばね・重ね板ばね・皿ばね・空気ばねの説明のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
防振材料は、減衰の有無やばね特性がそれぞれ違います。引っかけの核心は「サージング」を起こす材料の取り違えです。サージングは、ばね自身の質量と弾性による共振で、コイル状の金属ばねで問題になります。板どうしの摩擦で減衰をもつ重ね板ばねの注意点として挙げるのは、材料の取り違えです。したがって選択肢(3)が誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 防振ゴムは内部摩擦により、ヒステリシスループを描く(減衰をもつ)特性です。 |
| (2) | ○(正しい) | 金属ばねは、主負荷方向以外のばね定数を任意にとるのが難しい材料です。 |
| (3) | ×(誤り) | サージングはコイルばね特有で、重ね板ばねの注意点ではありません。 |
| (4) | ○(正しい) | 皿ばねは小空間で大荷重に耐え、比の選び方で広範囲の非線形特性が得られます。 |
| (5) | ○(正しい) | 空気ばねは減衰効果が小さいため、ダンパと併用することが多くなります。 |
選択肢(3)のポイント(ここが誤り)
誤りは「重ね板ばねで注意を要するのはサージング」とした点です。サージングは、ばね自身の質量と弾性による共振現象で、コイル(金属コイル)ばねで生じやすいものです。重ね板ばねは板と板の摩擦で減衰をもつため、むしろサージングは起きにくく、注意すべき材料が入れ替わっています。ここが取り違えの落とし穴です。
覚え方
- サージング=コイルばねの自己共振(重ね板ばねではない)。
- 防振ゴム・重ね板ばねは摩擦で減衰をもつ。
- 空気ばねは減衰が小さくダンパ併用が多い。
理解度チェック
Q.
サージングが問題になりやすいのはどの弾性支持材料か?
コイルばね(金属コイルばね)です。ばね自身の共振によって生じます。
Q.
空気ばねをダンパと併用することが多い理由は?
空気ばね自体の減衰効果が小さいため、ダンパを足して振動を抑えます。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和2年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月