令和5年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問24を解説|振動感覚補正
令和5年度 騒音・振動概論 問24は、鉛直方向と水平方向の正弦振動で、振動加速度レベルは同じなのに振動レベルは水平のほうが大きかったとき、その振動数を求める問題です。当てはまるものを選びます。
この問題のポイント
振動レベルは、振動加速度レベルに人の振動感覚補正(周波数重み)を加えた量です。この補正は鉛直方向と水平方向で特性が異なり、鉛直はおよそ4〜8 Hz、水平はおよそ1〜2 Hzで最も敏感になります。加速度レベルが等しいのに水平の振動レベルが大きいのは、水平の補正が鉛直の補正より大きくなる低周波側で、これに当たるのが2 Hzです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 2 Hzは低周波側で、水平の感覚補正が鉛直より大きく、同じ加速度レベルでも振動レベルは水平が大きくなります。正しい記述です。 |
| (2) | ×(誤り) | 4 Hzは鉛直が敏感になる帯域に入り始め、水平が大きくなる条件に合いません。 |
| (3) | ×(誤り) | 8 Hzは鉛直が最も敏感な帯域で、水平が大きくなる条件に合いません。 |
| (4) | ×(誤り) | 16 Hzでは鉛直の補正が水平以上で、水平が大きくなる条件に合いません。 |
| (5) | ×(誤り) | 31.5 Hzでも鉛直の補正が水平以上で、水平が大きくなる条件に合いません。 |
ここが分かれ目
鉛直方向の感覚補正は4〜8 Hz付近が最も敏感(補正の減衰が小さい)で、それ以外の周波数では減衰します。水平方向は1〜2 Hz付近が最も敏感で、周波数が高くなるほど減衰します。振動加速度レベルが等しいのに振動レベルが水平>鉛直になるのは、水平の補正が鉛直の補正を上回る低周波側であり、選択肢のなかではこれに当たる2 Hzが答えになります。
覚え方
- 振動レベル=振動加速度レベル+振動感覚補正。
- 最も敏感なのは鉛直4〜8 Hz、水平1〜2 Hz。
- 水平が大きい=低周波側(2 Hz)。
理解度チェック
Q.
鉛直方向の振動感覚補正が最も敏感になる周波数帯はどこですか?
およそ4〜8 Hzです。水平方向はおよそ1〜2 Hzで最も敏感になります。
Q.
加速度レベルが同じで水平の振動レベルが大きくなるのは、高周波側ですか、低周波側ですか?
低周波側です。1〜2 Hz付近で水平の感覚補正が鉛直より大きくなるためです。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月