令和5年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問17を解説|超低周波音・低周波音
令和5年度 騒音・振動概論 問17は、超低周波音・低周波音の定義や評価に関する正誤問題です。誤っているものを選びます。
この問題のポイント
超低周波音は概ね20 Hz以下の非常に低い空気振動で、通常のA特性では過小評価されるため、人体感覚を評価する専用の周波数重み特性が使われます。引っかけの核心は、その特性の名前です。超低周波音の人体感覚評価に用いるのはG特性で、選択肢(2)はこれを「D特性」と取り違えています。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 超低周波音は1/3オクターブバンド中心周波数で1〜20 Hzの音波とされます(環境省による)。正しい記述です。 |
| (2) | ×(誤り) | 超低周波音の人体感覚を評価する加重特性はG特性です。「D特性」とする点が誤りです。 |
| (3) | ○(正しい) | 超低周波音の感覚閾値は、大部分の実験で可聴音の閾値の延長線上にあります。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 低周波音特有の心理的反応として「圧迫感、振動感」があります。正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 建具のがたつき閾値は、周波数が低いほど小さな音圧レベルでがたつく傾向があります。正しい記述です。 |
選択肢(2)のポイント(ここが誤り)
超低周波音は人の耳に音として届きにくい一方で、圧迫感や建具のがたつきなどの影響を及ぼします。この人体感覚の程度を評価するために作られた周波数重み特性がG特性です。選択肢(2)が挙げるD特性は航空機騒音などの評価に用いる加重特性であり、超低周波音の人体感覚評価には使いません。名前の取り違えがそのまま誤りになります。
覚え方
- 超低周波音の人体感覚評価=G特性。
- D特性は航空機騒音向け(超低周波音用ではない)。
- 超低周波音は概ね20 Hz以下、感覚閾値は可聴音閾値の延長線上。
理解度チェック
Q.
超低周波音による人体感覚を評価する加重特性は何ですか?
G特性です。D特性は航空機騒音などの評価に用いるもので、超低周波音の人体感覚評価には使いません。
Q.
建具のがたつきは、周波数が低いほど大きな音圧が必要になりますか?
いいえ。周波数が低いほど、小さな音圧レベルでもがたつきやすくなる傾向があります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和5年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月