令和3年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問22を解説|振動の影響
令和3年度 騒音・振動概論 問22は、振動が人や生活に及ぼす影響に関する一般的な記述の問題です。各記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題のポイント
振動の影響では、睡眠妨害・知覚の仕方・意識調査の方法などが問われます。振動は睡眠深度と関連し、揺れを目で見て知覚することもあり、心理的影響は振動測定と住民意識調査を組み合わせて調べます。分かれ目は家屋の振動増幅。建物の揺れの増幅量は振動数に強く依存し、固有振動数付近で大きくなります。選択肢(5)は振動数によらずほぼ同じとしており、ここが誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(5)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | 振動暴露による睡眠への影響は、睡眠深度と関連しています。 |
| (2) | ○(正しい) | 建物が揺れているのを視覚的に知ることで振動を知覚することがあります。 |
| (3) | ○(正しい) | 心理的影響の調査は、振動測定と住民の意識調査を組み合わせて行われます。 |
| (4) | ○(正しい) | 道路交通振動による苦情の主な要因は、睡眠妨害です。 |
| (5) | ×(誤り) | 家屋の振動増幅量は振動数に依存し、固有振動数付近で大きくなります。一定ではありません。 |
選択肢(5)のポイント(ここが誤り)
家屋は、それ自体が特定の固有振動数をもつ振動系です。地面から入ってくる振動の振動数が家屋の固有振動数に近いほど共振が起こり、揺れが大きく増幅されます。逆に固有振動数から離れた振動数では増幅は小さくなります。つまり水平方向の家屋の振動増幅量は振動数によって大きく変わるもので、選択肢(5)の「振動数によらずほぼ同じ」という記述は誤りです。ほかの選択肢は、睡眠深度との関連・視覚による知覚・意識調査の併用・睡眠妨害という、振動影響の実態どおりで正しい記述です。
覚え方
- 家屋の振動増幅量は振動数に依存(固有振動数付近で大)。
- 振動は睡眠深度と関連。道路交通振動の苦情主因は睡眠妨害。
- 心理的影響は「振動測定+住民意識調査」の組合せで評価。
理解度チェック
Q.
家屋の振動増幅量は振動数によって変わる?
変わります。固有振動数付近で共振して大きく増幅し、離れると小さくなります。
Q.
道路交通振動による苦情の主な要因は?
睡眠妨害です。夜間の振動が睡眠を妨げることが苦情の中心になります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月