令和元年度 公害防止管理者 騒音・振動概論 問21を解説|振動の影響
令和元年度 騒音・振動概論 問21は、振動が人に与える影響に関する一般的な記述の問題です。生理的影響・睡眠妨害・苦情・家屋の増幅などの5つの記述のうち、正しいものを選びます。
この問題のポイント
振動の影響は、まず感じる(知覚する)段階から始まり、その不快感がそのまま苦情に直結することがあります。ここが正しい記述で、選択肢(3)にあたります。誤りの選択肢は、影響が出る振動レベルの水準を小さく言い過ぎたり、睡眠が深いほど小さい振動で妨害されるとして深い・浅いを逆にしたり、視覚での気付きや水平方向の増幅を否定したりと、事実と食い違わせています。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(3)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 有意な生理的影響が生じ始めるのは、55dB程度よりかなり大きい振動レベルです。 |
| (2) | ×(誤り) | 睡眠妨害は睡眠が浅いほど小さい振動レベルで生じ、深い睡眠は妨害されにくいです。 |
| (3) | ○(正しい) | 振動を知覚したこと自体が、そのまま苦情につながることがあります。 |
| (4) | ×(誤り) | 電灯の揺れなどを見て、視覚から振動に気付くことがあります。 |
| (5) | ×(誤り) | 家屋の振動増幅は、水平方向でも起こります。 |
選択肢(3)のポイント(ここが正しい)
振動は、生理的・身体的な影響が出るよりずっと小さいレベルでも感じ取ることができ、その「揺れている」という知覚と不快感が、そのまま苦情という形になって表れることがあります。つまり、健康被害の有無とは別に、知覚レベルの振動が問題化しうるわけです。ほかの選択肢は、生理的影響の起こる水準を55dB程度と小さく言い過ぎたり、睡眠妨害の起こりやすさで深い睡眠と浅い睡眠を逆にしたりして誤りにしています。振動は「感じること自体が影響になり得る」という視点が、この問題の軸です。
覚え方
- 振動は知覚がそのまま苦情につながることがある。健康被害の有無とは別。
- 睡眠妨害は睡眠が浅いほど小さい振動で生じる(深い睡眠は妨害されにくい)。
- 電灯の揺れなど視覚からも気付く。家屋の増幅は水平方向でも起こる。
理解度チェック
Q.
振動は健康被害が出るレベルにならないと問題にならない?
いいえ。知覚できる程度の振動でも、その不快感がそのまま苦情につながることがあります。
Q.
睡眠が深いほど小さい振動で睡眠妨害が生じる?
いいえ、逆です。睡眠が浅いほど小さい振動レベルで妨害が生じ、深い睡眠は妨害されにくくなります。
この問題に関連する用語解説
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和元年度 公害防止管理者等国家試験 騒音・振動概論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月