令和4年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問20を解説|フレーム原子吸光
令和4年度 汚水処理特論 問20は、フレーム原子吸光分析装置の説明文中で、下線を付した箇所のうち誤っているものを選ぶ問題です。
この問題のポイント
フレーム原子吸光では、光源部の中空陰極ランプが出す元素固有の光を、炎(フレーム)で原子化した試料に通し、吸収の大きさから濃度を求めます。装置は「光を出す部分」と「試料を原子にする部分」が別々に分かれています。分かれ目は試料原子化部の構成要素です。原子化部はバーナーとネブライザー(噴霧器)などからなり、中空陰極ランプは光源部にあたります。原子化部の説明に中空陰極ランプを含めている箇所が誤りです。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(1)(誤っている記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ×(誤り) | 試料原子化部をバーナーと中空陰極ランプで構成とする箇所が誤りです。中空陰極ランプは光源部で、原子化部はバーナーとネブライザーなどからなります。 |
| (2) | ○(正しい) | バーナーに予混合バーナーと全噴霧バーナーがあるという箇所は正しい記述です。 |
| (3) | ○(正しい) | 予混合バーナーで助燃ガスにより試料溶液がチャンバー内に吹き込まれる、という箇所は正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 燃料ガスと混合された細かい粒子だけがバーナーヘッドへ送られる、という箇所は正しい記述です。 |
| (5) | ○(正しい) | 送られない大きな粒子はドレンチューブから落下する、という箇所は正しい記述です。 |
選択肢(1)のポイント(ここが誤り)
原子吸光分析装置は、大きく光源部・試料原子化部・分光測光部に分かれます。光源部の役割を担うのが中空陰極ランプで、測りたい元素と同じ元素の光(元素固有の波長)を出します。一方、試料原子化部は、噴霧器(ネブライザー)で霧にした試料を炎で原子にする部分で、バーナーやチャンバーなどで構成されます。選択肢(1)は光源部にあたる中空陰極ランプを、試料原子化部の構成要素として書いている点が誤りです。役割の違う部分を取り違えないよう整理しておきましょう。
覚え方
- 原子吸光は光源部=中空陰極ランプ/原子化部=バーナー・ネブライザーで役割が別。
- 中空陰極ランプは「光を出す」側。炎で原子にするのはバーナー側。
- 予混合バーナーは、助燃ガスで試料を霧にして細かい粒子だけを炎へ送る。
理解度チェック
Q.
中空陰極ランプは装置のどの部分?
光源部です。測りたい元素と同じ元素の光を出します。試料原子化部(バーナー・ネブライザー)とは別の部分です。
Q.
試料原子化部は何で構成される?
バーナーやネブライザー(噴霧器)、チャンバーなどです。試料を霧にして炎で原子化します。中空陰極ランプは含みません。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月