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令和4年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問18を解説|生物的脱りんの計算

令和4年度 汚水処理特論 問18は、生物的脱りん法で処理したときのりん濃度の低下幅を求める計算問題です。正しい値を選びます。

この問題のポイント

生物的脱りん法では、嫌気条件を経たポリりん酸蓄積細菌が好気条件でりんを過剰に取り込み、りん含有率の高い余剰汚泥として系外へ引き抜くことでりんを除去します。分かれ目は「水から抜けたりん量=系外に出る余剰汚泥に含まれるりん量」と結び付けられるかです。取り込み後の汚泥りん含有率4 %と、流入水1 L当たりの余剰汚泥生成量60 mgを掛ければ、その1 Lから除かれたりん量が出ます。取り込み前の1 %はひっかけの背景値で、この計算には使いません。

※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢(3)

各選択肢の正誤

選択肢値(mg/L)判定
(1)0.6×(誤り) 取り込み前の含有率1 %を掛けた値で、除去量ではありません。
(2)1.8×(誤り) 含有率の差(4−1=3 %)で計算した値で、この設問の求め方とは異なります。
(3)2.4○(正しい) 60 mg/L×4 %=2.4 mg/L。系外に出る余剰汚泥に含まれるりん量です。
(4)3.0×(誤り)
(5)4.0×(誤り)

計算の手順

生物的脱りん法では、水中のりんは余剰汚泥に取り込まれて系外へ引き抜かれます。したがって、水から減ったりん量は、その汚泥が持ち出したりん量に等しくなります。

  • 系外へ出る余剰汚泥:流入水1 L当たり60 mg
  • 取り込み後の汚泥りん含有率:4 %
  • 持ち出されるりん量=60 mg/L×4/100=2.4 mg/L

これがそのまま処理に伴うりん濃度の低下幅になり、2.4 mg/L、正解は選択肢(3)です。取り込み前の含有率1 %は、差し引きで計算させようとするひっかけの背景値で、除去量は引き抜かれる汚泥の含有率(4 %)で決まります。

覚え方

  • 生物的脱りんの除去量は系外に出る余剰汚泥のりん量で決まる。汚泥量×取り込み後の含有率。
  • 計算:60 mg/L×4 %=2.4 mg/L。取り込み前の1 %は使わない。
  • りん除去のカギは、りんをたくさん含んだ余剰汚泥を引き抜くこと。

理解度チェック

Q.

生物的脱りんで、水から減るりん量はどこに対応する?

系外へ引き抜かれる余剰汚泥に含まれるりん量です。りんは汚泥に取り込まれて外へ運び出されます。

Q.

余剰汚泥60 mg/L・りん含有率4 %のとき、りん濃度の低下幅は?

2.4 mg/Lです。60 mg/L×4/100=2.4 mg/L。取り込み前の1 %は計算に使いません。

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出典

  • 一般社団法人 産業環境管理協会「令和4年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF