令和3年度 公害防止管理者 汚水処理特論 問20を解説|フレーム原子吸光法
令和3年度 汚水処理特論 問20は、フレーム原子吸光法に関する問題です。5つの記述のうち誤っているものを選びます。なお本問は出題上の不備があり、公式に選択肢(2)と(5)の両方が正解(重複正解)として扱われています。
この問題のポイント
フレーム原子吸光法の装置は、光源部・試料原子化部・分光部・測光(検出)部からなります。中心の誤りは、試料原子化部の構成に「光源」を含めた点。原子化部はバーナーやガス流量制御部などで構成され、光源(中空陰極ランプ)はこれとは別の光源部にあたります。加えて検出部の記述にも不備があるとされ、本問は選択肢(2)と(5)がともに正解(誤っている記述)として公式に取り扱われました。
※ 問題文そのものは、産業環境管理協会が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢(2)・(5)(重複正解)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| (1) | ○(正しい) | バーナーでフレームをつくり、試料溶液を噴霧して原子蒸気を生成します。正しい記述です。 |
| (2) | ×(誤り・正解の一つ) | 試料原子化部はバーナーやガス流量制御部などで構成され、光源は含みません。原子化部を「光源とガス流量制御部で構成」とする点が誤りです。 |
| (3) | ○(正しい) | 測光方式にはシングルビーム方式とダブルビーム方式があります。正しい記述です。 |
| (4) | ○(正しい) | 光源には中空陰極ランプや高輝度ランプなどが用いられます。正しい記述です。 |
| (5) | ×(誤り・正解の一つ) | 出題上の不備があり、検出部(検出器の記述)に関して公式にこの選択肢も正解として扱われました。 |
選択肢(2)と(5)のポイント(重複正解)
まず選択肢(2)ははっきりした誤りです。フレーム原子吸光法の試料原子化部は、燃料と助燃ガスを制御するガス流量制御部やバーナーなどで構成され、試料を炎の中で原子蒸気に変える部分です。ここに「光源」を構成要素として含める点が誤りで、光源(中空陰極ランプなど)は原子化部とは別の光源部に属します。装置は「光源部 → 原子化部 → 分光部 → 測光(検出)部」という別々の部分の組み合わせだと押さえておくと取り違えません。
一方の選択肢(5)は、検出部が入射光の強度をその強度に応じた電気信号へ変換するという基本の働き自体はそのとおりですが、検出器の記述に関して出題上の不備があるとされ、公式に(5)も正解(誤っている記述)として取り扱われました。そのため本問はどちらを選んでも正解となる重複正解です。試験対策としては、確実に誤りだと判断できる原子化部の構成(選択肢(2))を軸に覚えておけば十分です。
覚え方
- 原子化部はバーナー+ガス流量制御。光源(中空陰極ランプ)は別の光源部。
- 装置構成は光源部→原子化部→分光部→測光(検出)部の並び。
- 本問は出題不備で選択肢(2)・(5)が重複正解。
理解度チェック
試料原子化部に光源は含まれる?
含まれません。原子化部はバーナーやガス流量制御部で構成され、光源(中空陰極ランプ)は別の光源部です。
この問題の正解はいくつある?
二つです。出題上の不備により、選択肢(2)と(5)がともに正解(重複正解)として扱われています。
出典
- 一般社団法人 産業環境管理協会「令和3年度 公害防止管理者等国家試験 汚水処理特論 問題・正解」(公式PDF)
※ この記事の確認日:2026年7月